吉田:以前、花屋を経営している知り合いから相談された事案で、パーキングメーターを自分の花屋の店先に勝手に設置され、1年間我慢していたら売り上げが前年比マイナス30%になったそうで、何とかならないかと泣きつかれるということがありました。で、警視庁交通部駐車対策課に電話して申請書類を作って申告すればパーキングメーターを休止や撤去させることも可能と伝えたんですね。その知り合いの花屋は、店頭に対面した通りから完全に塞がれてしまうようにパーキングメーターがクルマ2台分設置され、営業妨害に近い状態でした。特に2トン車やバンなんかを止められたら花屋の存在が分からない。その知り合い曰く、パーキングメーターを設置しに来た業者は何も言わず、休止や撤去も可能という話すら一言もなかったと。これって公安委員会の怠慢だと思うんですが、もっと全国へパーキングメーターの休止や撤去が民間の声で可能だという事実を広く告知するべきです。
Tさん:業者の方によると思うんですが、パーキングメーター設置の際は一声かけているはずなんですけどね。でも、休止や撤去ができるとかまでは伝えていない気がします。
吉田:怠慢ですなぁ。詐欺に近い気がしますよ。
それともう1つ気になることがあって、この事案もその花屋の知人から伺った話なんですけども、店の前にパーキングメーターが設置されていると、来店するお客さんが自転車をそのパーキングメーターの白線枠内へ止めて店内へ入ってくることが時折あるそうなんですね。で、その店の周辺は歩道路上問わず自転車の放置駐輪が結構多く、定期的にトラックで業者が自転車の撤去作業に来てると。そこで、パーキングメーターの白線枠内に料金未納ではありますが、自転車を止めて店内でそのお客さんが買い物していたら、パーキングメーターの白線枠内に止まっている自転車には手を付けず、歩道や路上に置いている自転車のみをトラックへ放り込んで運び去って行ったらしいんです。1度ならず、今まで3度もそのような状況に遭遇したそうなんですが、もしかしてあのパーキングメーターの白線枠内は治外法権扱いなんでしょうか?
(次回へ続く)
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