冒頭に挙げた「温泉旅館」ですが、娘が行きたがるようになったきっかけは、一冊の本でした。学校の読書週間にいろいろ読む中で出会った『若おかみは小学生!』というシリーズが大いに気に入って、ついには「『温泉旅館』に行ってみたい!」と言い出すまでに。「それだけの理由で、お金をかけて温泉旅行に行くのか?」との思いも一瞬よぎりましたが、本人がすっかり夢中になっている気持ちを大切にしようと考え、奮発した次第です。
せっかくなので、行く旅館もこだわって選びました。「こだわる」と言っても、料理・温泉の泉質などではありません。娘が期待する「温泉旅館」のイメージに近いものを! と考え、
- 「ホテル」ではなく「旅館」と名のつくところ
- 建物が和風で、低層で、古いこと
- 「おかみ」と名乗る人がいること
これらを必須条件にして、探したのです。これらに加えて
- 交通の便が良い(電車で行くため)
- 子どもが楽しめる設備がある(プールがあるところを見つけた)
などを考慮して選んだ旅館への2泊3日の旅、娘は大いに満喫してきたようです。
もう1つの通信添削教材の方のきっかけはダイレクトメールです。ありきたりの「きっかけ」ですが、これまでも何度もDMを受け取っているのに、今回だけは娘の反応が大きく異なっていました。
個人的には、こういった教材を子どもに勧める気は、まったくありません(むしろ普段から「やめておけ」と言っているくらいです)。ですが、今回は、特に強い関心を見せる娘とじっくり話をして、
- 「夏休みに、毎日少しずつ復習をする」ということに挑戦してみたい
- 付録が魅力的なことも確か。もらったら、フル活用して楽しみたい
とハッキリと自分の意思を持っていた点が、意思決定のポイントでした。
- 飽きたらすぐに正直に言って利用を止めることも同時に約束して
- 毎月の料金も(敢えて割高な)「毎月払い・コンビニ払い」にして
- 娘にお金を渡し、一緒にコンビニに行き、本人から支払うことにして
寄り添って見守ることにしました。
子どもの「興味」「意欲」「夢中」が、その後どのように実を結ぶのかは、まったく分かりません。おそらく「実を結ぶ」という形にはならないものがほとんどでしょう。ですが、それらひとつひとつが子どもの成長にとって大切な糧になっていると信じて、子どもの挑戦を支えてあげていただけたら、私もうれしいです!
image by: Shutterstock.com