なぜドラッグストアの食品は安いのか? コスモス薬品の型破り戦略

 

◆戦術分析

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■売り物

  • 医薬品、化粧品、食品、雑貨(青果、鮮魚、精肉などの生鮮食品は基本的に扱わない)
    →売り上げに占める食品の割合が5割を超えています。競合他社の食品の売上割合は、ウエルシアが約2割、マツモトキヨシで1割程度であることから、コスモス薬品の食品の売り上げが突出していることがわかります。このことが、店舗数では、ウエルシアやマツモトキヨシの半数程度にも関わらず、売上ではマツモトキヨシと同規模であることにつながっているようです。

■売り値

  • エブリデイロープライス(EDLP)
    日替わりや時間帯別の特売やポイントカードを廃止、クレジットカードや電子マネーも取扱いなし
    コストを可能な限り抑制し、良い商品を1円でも安くお客様に提供するための対応です

■売り方

  • セルフセレクション
    豊富な品揃え、そして広く開放的な店内でじっくりと商品を吟味できます
  • ライトカウンセリング
    迷われているお客様に対しては的確なアドバイスを行います
    6年連続の顧客満足1位を獲得しています(2016年度JCSI第6回調査)

■売り場

  • 小さな商圏(商圏人口1万人)に売り場面積1,000~2,000平方メートルの大型店を出店
  • 「ディスカウント ドラッグコスモス」という屋号で西日本を中心に約800店舗を展開
    →特に九州では約500店舗を展開し、圧倒的なシェアを獲得しています

※売り値や売り物などは調査時の情報です。最新の情報を知りたい場合は、企業HPなどをご確認ください。

image by: WikimediaCommons(Ikokujin)

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