「このままではつまらない人生になってしまう」という感覚は、まさしく「人格的成長」です。駒村氏は、商社マン、社長という属性を捨て、まる裸の自分に賭けました。「会社を絶対に再生できる」と自分に内在する力を信じ、行動したのです。
おそらく駒村氏が語っていない、「苦悩」や「情けない自分」との葛藤もあったはずです。すべてのサクセスストーリーは「後付け」で、そこには決して語られない、あるいは本人でさえも忘れてしまった「かっこ悪い自分」が例外なく存在します。
それでも彼は踏ん張り通した。社外からきた駒村さんを信じ、駒村さんの可能性に賭けた人が支えとなっていたのではないでしょうか。
周りが「敵」ばかりでも、数少ない応援団がいれば踏ん張れる。
彼らがいたからこそ、駒村さんも自分に課せられた仕事の質を必死であげるべく努力できたのだと、私は確信してます。
結局のところ、目の前の仕事の「質」を高めるために励む以外、前に進むことはできません。
「自分の成果物」の価値を上げるべく邁進する。
「自分にできること=学び」に励む。とにかく動く。
アレコレ考えずにとにかく動く。
自分をどうこうするのではなく、目の前の仕事を「少しでもいい仕事」にすべく努力する。
・・・・・・その結果、人格的成長が強化されていくのです。
続きは「最終回」でお話しましょう。
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