話によれば、先のテンセントのAIについては、中国共産党や習近平の批判をしないように手を加えられたそうですが、それはもはやAIではなく、共産党のプロパガンダを繰り返すだけのプログラムにすぎません。中国共産党や習近平の施策がどんなに失敗確実でも、AIは批判や軌道修正の必要性を口にしない、賛美するだけなのですから。
そう考えると、現在の中国にAI開発は不可能だということがわかります。本当のAIを開発するためには、現状の政策の不合理さや問題点を炙り出させることが不可欠です。しかし中国共産党は「絶対無謬」の存在ですから、問題点を指摘するAIなど、邪魔でしかありません。
結局、AIと中国共産党は敵対する存在であることは明らかです。これは人類とAIが敵対する存在であるかどうかという問い以前に、確実なことなのです。だから中国がグローバル経済のリーダーとなることが不可能だということと同様、AI分野のリーダーとなることも不可能なのです。
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