時間指定のある用事がある場合は特に、公共バスより地下鉄を利用するのです。
大連市民の生活向上も一つの因になるでしょう。
確かに物価は上昇しつつありますが、例えば、16年前のラーメン一杯が2元(約32円)だったのが、今では同じものが6元(約96円)と3倍になっています。他の種類によっては、4~5倍のものもあります。
物価が上がるにつれ、給料もそれなりに上がってはいきますが、やはり物価上昇のほうが先に動いています
2001年当時の初級IT技術者は、月額600元(約9600円)ぐらいが相場でした。現時点では、置かれた役や会社によっては多少の違いはありますが、当時の技術者に置き換えてみた場合、月額4000元(約64000円)となり、約6.7倍です。PMあたりでは、1万2千元以上ですから日本で暮らすよりも優雅に過ごせるのです。
先日ある日系企業の方からのご要望でお話を伺いました。2015年に大連から他国へ移り大連のときと同じ業務を行っているが、すべてにおいて事がスムーズに進まず、今一度大連に戻りたいという事でした。
大連では、人件費用が大きな問題で今後の事を考え他国へと移ったはいいのですが、技術力、言葉の壁、インフラ等々において、実は大連以上の経費がかさんでしまい、いくら人件費が安く抑えられるとはいえ、浅はかでした、と。
この企業の拠点を再度大連に置くことと、人材等々の諸問題をお手伝いすることになりました。
この事に連係しているのは、製造関連の会社の出戻りがあります。上記内容と同じで、やはり、中国の方が良かったとの感想でした。この製造会社のお手伝いもさせていただきます。
時間が一刻一刻と進むにつれ、その周辺に起こり得る状況の変化も同時に進んでいき、それが徐々に当たり前の世界に映ってしまうのが人間の性なのかも知れません。
日本人が強くなってこそ、日本の国も強くなります。いつまでも弱腰であってはならないのです。
時間とともに薄れゆく日本であってはいけないと思っています。
大連においては、日本人的な仕事術が、今もなお求められ続けているのです。
この先もますます発展し続ける大連を生きている限り追いかけていきたいと筆者は思っています。
image by: MAG2 NEWS(中国・大連市内)