警察も手を出せない。パーキングメーター内にある不都合な「自転車」

 

吉田:「パーキングメーターに問題があるのは、クルマだけに制限されていると世間から思われていることです。知っている人はバイクを駐輪してますが、メーターに書かれている能書きや警視庁のホームページにすら二輪車の使用は記載されていないことです。

僕の考えですと、二輪車は軽くみられているなぁって思うんです。自転車もバイクも。二輪車だとパーキングメーターのセンサーに触れない状態で作動しなかったりする問題があるからだと思いますが、それはメーター自身が古い方式を使っているからであって、駐輪する側にはまったく問題はないと思います。それこそ公安委員会側の怠慢かと」

Tさん:吉田さんのおっしゃるとおりです。パーキングメーターに関しての取り扱いは私たち警察側は関与できないのですが、あの白線枠内から車両がはみ出していたり、60分過ぎても駐車していた場合等があれば駐車違反とかで検挙はできるんですけどねぇ。実は私たちのほうでもパーキングメーターの裏側は知らされていないんです」

吉田触れられてしまうと何か問題や綻びが出てくるからアンタッチャブルにしているんでしょうね。分かります。そういえば先ほどTさんがおっしゃられた一回だけ自転車がパーキングメーターを使用していた事案があったようなお話をされてましたが詳細分かれば教えて頂けませんか?」

Tさん:自転車の前カゴ部分に画用紙へマジックで大きく”300円支払ってこの場所へ自転車を止めているのだから勝手に移動させるな!”と記載したものをぶら下げていたそうなんです。

恐らくこの自転車の所有者の方は、パーキングメーターを使って何度も手数料支払ったうえで駐輪しているのでしょうね。そしてクルマ側からしたら自転車ごときがこんなところに止めるなよなって思いで駐輪していた自転車を移動させるだろうから、それを未然に防ぐ意味でも前カゴへこのようなメッセージボードをぶら下げていたのでしょう。そう考えるとユニークな行為だけども良いアイデアだなぁって思いました」

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