なぜ北極の氷が溶けると、日本の文明が衰退するのか?高城剛が解説

takashiro20170812
 

海氷の減少、永久凍土の融解進行など、北極が後戻りできない状況となってしまっているようです。メルマガ『高城未来研究所「Future Report」』では著者の高城剛さんが、研究機関が発表した「北極の現状」を紹介しつつそれによりもたらされる気候変動を紹介。さらに高城さんは「気候変動が今後の社会や政治をも大きく揺るがすことになる」と記しています。

気候変動が社会や政治を揺り動かす

今週は、久しぶりに気候変動につきまして、直近の北極の現象を見ながら、私見たっぷりにお話ししたいと思います。

北極は今年に入り、もう後戻りできない状況になりました。北極域を研究する科学者たちが参加する「北極圏監視評価プログラム(AMAP)」は、今年4月、「北極は、これまでの北極ではなくなりつつある」と強い調子で警告する報告書「北極圏の雪、水、氷、永久凍土」を公表しました。

それによれば、地球温暖化の進行で海氷が減少し、永久凍土も解けはじめています。すでに、「永久」は過去の概念となり、いわば「ポイント・オブ・ノーリターン」を超えてしまったのです。

これはけっして悪いことばかりではなく、かなり以前にこのコーナーでお話ししましたように、北極海の航路が使用可能となったことにより、フランスから東アジアへ届くワインやシャンパンは、アフリカの喜望峰周りで南国を航路とする南回りより時間的に遥かに早く、また気候的に品質が保持できる北回り航路が望まれていました。この氷で閉ざされていた北回りの航路が大きく開き、今後、あたらしい物流革命が起きることが予測されます。

その上、北極を中心とする高緯度地域は、「気候変動に関する政府間パネル(IPCC)」のレポートによれば、今世紀末までの100年で地球の平均気温は4度上昇するペースの2倍のペースで気温は上がると予測されています。すなわち北極は、100年後には今より8度から10度も平均気温が高まり、不毛の地だったのに、人類が住むのに適する地に変わる可能性もあります。

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