トランプは正気を保てるか? 北朝鮮が目論む「平和協定」の駆け引き

takano20170814
 

お互い激しく挑発し合う、金正恩朝鮮労働党委員長とトランプ大統領。ひとたび戦火を交えるような事態となれば、韓国はもちろん、我が国の被害も甚大なものとなってしまいます。この危機を平和裏に解決する方法はないのでしょうか。メルマガ『高野孟のTHE JOURNAL』では著者でジャーナリストの高野孟さんが、米韓の専門家らの意見を引きながらその可能性を探るとともに、日本政府のPAC3配備などの行動を「世界から見れば素っ頓狂」と一刀両断しています。

北朝鮮と米国の「核ゲーム」はもう終わった?──真の問題から余りにかけはなれている日本の議論

今の世界で精神的不安定が心配される国家指導者が2人いて、あろうことか、選りに選ってその2人が「核」という危険物を挟んでお互いに罵詈雑言を飛ばし合う言葉の戦争に突入しているのを見るのは、おぞましいことではある。

こんな罵り合いから、事の弾みで誰も望んでいない悲惨な戦争に転がり込むといったことは、歴史上いくらでもあったことで、いま警戒しなければならないことの1つはそのような「偶発戦争を予防することである。

米中間で作動しているような重層的な緊急連絡メカニズムは、米朝間では全く存在していないので、首脳同士の言葉の投げ合いが軍の現場レベルでの過剰な対応を呼び起こす可能性は大いにあって、それは例えばの話、「軍事的圧力」のデモンストレーションという以外にさしたる意味もなくトランプが米空母艦隊を朝鮮近海に進出させ、それに遭遇した北の潜水艦の艦長が「きっと委員長様は喜んで下さるだろう」と思って魚雷を発射してしまった、というようなことである。

あるいは、米国が、これもデモンストレーションのため、グアムのアンダーソン空軍基地から核爆弾搭載可能のB1爆撃機を韓国に派遣し、それに対して北がグアムの近海を狙ってミサイル発射実験を予告するといった剣呑なことになってきて、そのミサイルが間違って本当に基地に当たってしまった、というような場合である。

「肩が触れた」の何のと言い合っているうちにもう懐から拳銃が抜かれているといった事態は御免被りたい。

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