以前、どこだったか忘れましたが、私も特徴的なマネキンのディスプレイを見かけたことがあります。その店では、マネキンを解体して、手なら手だけ、足なら足だけと、各部位に合わせたアイテムを着けさせて吊るしてありました。一見すると、びっくりするようなディスプレイですが、アイテムもきちんと見えるように計算されていて、とても興味深い展示だったんです。
これも、普通にマネキンを立たせるだけという先入観に埋もれていると、発想できない見せ方だと思います。
たまたま、マネキンの話になっていますが、これは他のどんなことにも共通して同じことが言えるはずです。
とあるお店で、靴下を重ねて整然と並べていても全然手に取ってもらえなかったのが、綺麗に並べるのをやめて、カゴに入れておいたら、飛ぶように売れたという逸話は有名な話です。
普段から扱っているもの、昔からその場にあるものなどは、「これが当たり前」「こうやって見せるもの」という先入観があります。しかし、それを少し崩して自由に発想するだけで、いきなりお客様の目に止まり、話題になったりするなんてよくあることなんです。
自店にあるものを見渡してみてください。昔からその場で同じように見せているものや、当たり前のように鎮座しているものがいくつもありますよね。それらを自由に発想して、違った見せ方はできないでしょうか?
発想は自由です。決まった形なんて、誰が決めたわけでもありません。常にそんな柔軟な頭と目で、お店をつくっていきたいですね。
今日のおさらいです。
- 先入観でお店をつくるのではなく、自由な発想を持ってつくっていく。
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