北朝鮮をナメる日本が知らない「電磁パルス攻撃」の恐ろしさ

 

一方、工作員といって過言ではない、国内親北派の著名人は、この期に及んでも対話や平和的解決を呼びかけます。日本政府に対しては強攻策をすべて放棄して、対話だけをしろというのは、北朝鮮の言いなりになれと言っているのに等しい

金正恩の斬首作戦から、戦力の殲滅、経済封鎖といった強攻策を右手に持ちつつ左手で握手するのが、すべての交渉毎の基本です。対話とは換言すれば「話し合い」。それぞれの主張を戦わせつつ、妥協点を探るためのもので、それ以前の段階で北朝鮮の望みを忖度した上での妥協から入ることを、日本語では「お伺いを立てる」と呼び、子分や部下の振る舞いです。

実際、今年に入ってから北朝鮮がもっとも大人しかったのは、米国が原子力空母カール・ビンソンと同ロナルド・レーガンのそれぞれで構成される艦隊が派遣されていたころで、まさしく「圧力が効いていたのです。

対して引いたら押し込むのが北朝鮮。米国が態度を軟化させた途端に、ミサイルを打ち込み、間髪を入れずに6回目の核実験を強行しました。

二代目の将軍様時代からの定評でありながら、最近、誰も言わないので指摘しておきます。

北朝鮮は外交上手

日本のメディアは、「外交」の前に「崖っぷち」とつけたがりますが、それはそれぞれの国の外交スタイルであり、また、その評価は日本からのものに過ぎません

北朝鮮は多くの国々と国交を結んでおり、先日来日したテリーザ・メイ首相率いる英国との間にも国交を樹立しています。

つまり、日本側からみた北朝鮮の外交は、追い込まれた果ての崖っぷちに見えても、その裏では様々な国と友好の握手を交わしており、それは逃げ道にも味方にもなる可能性を孕み、多くの選択肢のなかで日米に対して選んでいる態度のひとつが崖っぷちに見える)」だということです。

語弊を怖れずにもう少しかみ砕いた例えをすれば、相手が格下だと思うと居丈高に恫喝してくるタイプの人間は、会社にも学校にも近隣社会にもいて、それではこの手の人種がすべてに対して凶暴かといえばそんなことはなく、にこやかに友好の握手を交わすこともあり、つまりは日本も米国も舐められているということです。

そもそも論で、余裕をかました外交などはないことは、英国ですらEU離脱交渉で「瀬戸際外交」同然の危険な綱渡りをしていることからも明らかです。

ギリギリだとか無茶ブリのなかから最大の果実を得る、次善の報酬を得るのが外交といっても良いでしょう。

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