北朝鮮をナメる日本が知らない「電磁パルス攻撃」の恐ろしさ

 

例えば謎の部隊が「日本政府は壊滅した」と流言飛語を拡散し、「治安維持」の名の下に地域を制圧し、住民を支配下に置く。電子機器の死滅は情報の断絶を意味します。これが日本全国で同時多発的に発生しても、それが戦争行為かテロか、ただの犯罪かの区別をつけることはできません。

大韓航空爆破事件の主犯、金賢姫(キムヒョンヒ)は日本人になりすますための訓練を受けていましたし、日本生まれならばそもそも論で言語の訓練は不要です。

スパイ防止法のない我が国はスパイ天国といわれ、日頃は日本人として行動する外国人も少なくありません。多くは善良な隣人ですが、そこに一定数の反政府勢力が存在していることは、日本人拉致における関与からも明らかです。

2008年に北京五輪の聖火リレーが、長野県の善光寺にやってきたとき、大挙して押しかけた中国人により日本人が暴行された事案がすでに発生しています。

米国は北朝鮮の武器装備は、一切怖れていませんが、生まれ落ちたときから特殊な訓練により純粋培養する「特殊工作員」を警戒していると言われます。彼らは死を怖れず、肉弾戦を躊躇いはしません。

電気が死ねばハイテクは無用の長物。そのとき、彼我(ひが)の戦力差はなくなるどころか、むしろ逆転することでしょう。すでに触れたように、米国政府や議会は米兵の損傷を最も怖れます。そのとき、在日米軍は、事態が沈静化するまで基地にひきこもる可能性も否定できません。

軍というのはある程度の見通しが立たない限り行動しません。ましてや在日米軍の周囲にいるのは、アメリカ人ではなく日本人です。祖国のために、その国民のために命を懸けるのが軍人です。

日米同盟があるから、米国軍が日本を守る。との期待が現実になれば良いとして、先の工作員の身元がばれなければ、あるいは日本国籍を有する「日本人」が破壊活動をおこなったなら、それは日本の国内問題で、日米同盟の出る幕ではありません

さらに悪夢を深掘りするなら、こうした工作員が住民を装って自衛隊の駐屯地に押しかける可能性もあります。その時、我が自衛隊が威嚇射撃も辞さずに住民を追い払うことができるでしょうか。

こうして押し寄せた「住民」が基地内に侵入したとします。電子回路を使用しない武器弾薬は使用可能で、これを奪えば謎の部隊の殺傷能力は飛躍的に高まります。なにより戦闘機にせよ、輸送機にせよ、物理的に破壊してしまえば自衛隊の相対的戦力=国防力を激減させることに成功します。

こうした国内の破壊活動の果てに、北朝鮮が侵略してきて日本を植民地化する…ことは、さすがに現実的ではないにせよ、交渉の捨て石にすることは可能です。

つまりはこういうこと。

日本から手を引くから北朝鮮の核兵器を認めろ

…あくまで最悪のシミュレーションのひとつですが、電磁パルス攻撃はそれ単体で終わることなく、他の作戦と連動するはず。という議論が、核実験をうけて急遽開催された国会の閉会中審査では為された形跡がありません。

そもそも高高度の爆発で、爆発そのものによる物理的被害がない電磁パルス攻撃を「有事」とみるかで、議論が割れるのがお花畑な我が国です。朝日新聞のように「一発だけなら誤射かもしれない」と言い出すものもいるかもしれません。

我が国の「国防における最大の弱点は国会であり、それを批判しないどころかトンチンカンな主張をくりかえすマスコミです。

 

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ネット番組「みやわきチャンネル(仮)」の宮脇睦が氾濫するメディア情報から社会のホントを指摘しています。マスコミは本当の「全部」を話しません。嘘つきとは言いませんが、誠実な正直者でもありません。そして「情報」はその裏に隠されている「真実」を伝えているとは限らないのです。

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【著者】 宮脇 睦 【発行周期】 ほぼ 週刊

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