子猫は1日20h寝るってホンマでっか? 生物学者が教える睡眠の話

 

私の父は70歳代の半ばくらいから、昼間、会話している最中でも、ふと見ると眠っていたが、自分自身もその年齢に近づいてきて、昼間でも時々眠ってしまうことがある。夜は8時間近く眠って、昼間も眠っているのは、無呼吸症候群の疑いがあるのかもしれないが、調べたことがないのでわからない。そういえば、夜中に時々息が苦しくなって目覚めて、深呼吸をして再び眠ることがあるので、益々、無呼吸症候群の疑いが濃厚だが、面倒くさいので、検査はしない。

若くして亡くなった流通評論家の金子哲雄は、無呼吸症候群だということで、「ホンマでっか!?」の収録の合間に、眠るときに器具をつけると楽になると語ってくれたが、結局、死因は肺カルチノイドというがんの一種であった。ヒトは大抵予期しない病気で死ぬ。私も、たとえ無呼吸症候群だったとしても、無呼吸症候群では死なない気がする。ではなんで死ぬと思うかと聞かれても、自分の死因を予測するのは、数ある未来予測の中でも、最も楽しくないものなので、考えると眠くなってしまうのである。

眠気を感じて布団やベッドにもぐりこんで、すぐに眠ってしまう人は、不眠に悩まされている人から見れば、うらやましい限りだろうが、眠気の正体は実はなのだ。脳内でどんなことが起これば眠気を感じるかは全く分かっていないのである。私は40歳代の半ばごろから、左目だけが眠いという奇病(?)に罹っているが、理由はもちろんわからない。左目だけが軽い緑内障なので、そのことと関係があるのかもしれないが、緑内障が見つかってから、まだ5年もたっていないので、40歳代の半ばから緑内障だったとは考え難い。

去年の初夏に、左目だけでなく右目もやたらと眠くなったことがある。とにかく、病的に眠い。日常生活に支障はないのだけれども、どうにも不快である。そこで、思いついたのは緑内障の目薬を変えたことである。検査の結果、緑内障が少し進んだ気配なので、目薬を変えましょうと言われたころから、眠気がひどくなった気がしたのだ。それで、目薬をもとに戻してもらったら、眠気は少し改良された。薬の副作用を調べても、眠くなるとは書いてないので、私だけの特殊事情なのかもしれないが、ともあれ治ればいいのである。体の異常が起きた時に真っ先に疑うべきは初めての薬を使った、あるいは初めての食物を食べた、といった新規の体験である。

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