成績が下がったこと・上がらないこと自体に対しては、誰よりも子ども自身が問題意識を持っています(そんな風に見えないと思う場合も、親に心配かけないようにと振る舞っているだけです)。
言いたいことが山ほどあったとしても(ありますよね・苦笑)、先入観なしでこんな風に声をかけてあげたいところです。
「何が理由で成績が下がったと思う?」
「普段の生活で、何を変えたら成績が上がると思う?」
「成績を戻すために、どんなことから始めてみる?」
ここで大切なのは、子どもの返答を評価しないこと。すぐに評価したり否定したりしてしまうと、結局「親が言わせたいことを無理やり言わせる」だけの状況にすぐに陥ってしまいます。
子どもの案が効果的でなさそうに思えても、一通り案をいろいろ出させて、その中で何から始めるか選ばせて、あとは温かく一言「じゃ、それでやってみようか」と勇気づけてあげるだけに留めておきましょう。
そのやり方が効果を生まなかったとしたら、それもまた、貴重な学びの機会。再度「今度はどんな方法でやってみたらいいと思う?」と繰り返して、子どもの力をどんどん伸ばしてあげましょう。
他の様々なスキル・技能と同じで、子ども自身が課題の解決方法を見つけて動けるようになるためには、相応の経験(=練習)が必要です。子どもが自ら学び成長することができると信じて、寄り添ってあげていただけたら、私もうれしいです。
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