以前掲載した記事「閉店の嵐。なぜクリスピー・クリーム・ドーナツは日本に負けたのか?」でもお伝えしたとおり苦戦が続くクリスピー・クリーム・ドーナツ・ジャパン。かつては大行列を誇りましたが、現在は3年連続の赤字を記録するなど、大不振に喘いでいます。無料メルマガ『ビジネスマン必読!1日3分で身につけるMBA講座』では著者でMBAホルダーの安部徹也さんが、今年4月に就任した新社長が次々と繰り出している不振脱却アクションを紹介するとともに、同社復活の可能性を探っています。
業績不振に陥ったクリスピー・クリーム・ドーナツ・ジャパンの改革は成功するか?
クリスピー・クリーム・ドーナツ・ジャパンが正念場に立たされています。
もともとクリスピー・クリーム・ドーナツは、1937年にアメリカで生まれた今年で80周年を迎える老舗のドーナツチェーン。
今では全世界28ヶ国で事業を展開するグローバルファーストフードチェーンにまで成長し、日本には2006年12月に1号店を新宿サザンテラスにオープンして参入を果たしました。
オープン当初はアメリカの人気ドーナツ店が日本に初上陸したということで話題になり、購入まで7時間待ちとなるなど大ブームを巻き起こして人気が過熱。
ところが、ブームは長く続かず、コンビニの仕掛けるドーナツ戦争などもあって、顧客離れが加速して苦戦するようになります。
快進撃を続けていた時期には全国に次々に店舗を出店して、2015年11月時点では店舗網は64店まで拡大していましたが、販売不振に陥った影響で、2016年の春頃から大量に店舗を閉鎖し、現在では46店にまで減少しているのです。