バイトが自腹で買い取り。コンビニ「販売ノルマ」の深い闇

2017.09.18
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私たちの身近にあるコンビニの知られざる裏話を、業界の内情に詳しいライターの日比谷新太さんが紹介していく当シリーズ。前回の「好感度の高いお客さん」に関する話題に続き、今回取り上げるのは「販売ノルマ」について。スタッフたちにとって大きな負担となっているこれらの実態と真の狙いとは。またスタッフがやむを得ず自腹購入した商品のその後について、日比谷さんが赤裸々に紹介しています。

販売ノルマは店のレベルアップには必要不可欠?

コンビニで恵方巻きクリスマスケーキなどが販売される時季になると、近年決まって取り沙汰されるのが、アルバイトやパート従業員に課せられるという「販売ノルマ」の存在。ノルマ達成のために従業員が自腹購入を強いられたという話も報告されるなど、その言葉には悲惨でダーティなイメージがつきまといます。

大手コンビニ各社は、このような「販売ノルマ」を店側に課していることを揃って否定しています。ただ「販売ノルマ」という言葉は使われませんが、いわゆる「販売競争」「販売ゲーム」と呼ばれる行為は、どの店舗でも行われています。

この「販売競争」「販売ゲーム」ですが、要するに勤務シフト時間内で店長から指示された商品を「何個販売できるか?」を競争するというもの。とある店舗では、時間帯によって来店客数に偏りがある点を考慮し、時間毎に販売リーダーのスタッフを決め、来店客数に対する販売数比率を目標値として設定したうえで、その達成率を争うということも行われていました。

各店舗にとって、このような「販売競争」「販売ゲーム」の実施は、売上アップというメリットがあるのはもちろん、店舗としての販売力強化、そして個々のスタッフの意識向上を図るという目的もあります。

つまり、アルバイトリーダーを中心に「どうやってたくさん販売しよう」と話し合い、モチベーションを高めてもらえると、マネジメント側としては本当に助かるのです。「POPを作っていいですか?」「お客さんに試食してもらっていいですか?」など、アルバイトたちが自主的に提案してくれるようになれば、これはもうしめたものです。

また「売りたい=お客さんにおすすめする」というモチベーションにつながるので、レジでの接客レベルも必然的に向上するという効果もあります。このように「販売競争」「販売ゲーム」の実施は、強い店舗づくりにおいて必要不可欠なものであると考えられているのです。

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