大衆は、「損得」で判断する
私の知り合いのある政治家さんは、戦略観も、大局観も、愛国心もあるすばらしい人です。その方が、「北野さん、『国益』とか言ってたら選挙で勝てませんよ!」と断言していました。曰く、「普通の人は、国全体のことより、自分と家族の生活のことを、まず考えますから。「『この人に投票すれば、いいこと、お得なことがありそうだ』と思わせることができなければ、勝てません」と。
そうなんですね。そういえば、家の近所に住む86歳のおばあちゃんが、(ロシアで選挙権のない私に)「次の選挙では、〇〇に投票してください!」と言っていました。興味がわいて、「なぜその政党を推すのですか?」と聞いてみた。すると、「〇〇のおかげで、渋滞がひどかった近所の道路が改修された。それで、そこは渋滞がほとんどなくなった」というのです。「リディアさん(おばあさんの名前)、車運転するんですか?」と聞くと、「私は運転しないけど、子供や孫が、(渋滞がなくなって)楽になった、楽になったと喜んでいるのよ」。
私は、「嗚呼、人気のある政治家、政党は、『具体的』なんだな」と思いました。それは、日本でもロシアでも変わらないですね。そう考えると、「一院制」って、何のことかよくわからないです。
以前も書きましたが、「消費税引き上げ絶対阻止!」とか。「自民党は、残業【代】ゼロを目指していますが、わが党は、残業ゼロを目指します」とか。「子供を3人産んだ家庭には、住宅ローンを2,000万円まで、国が肩代わりします」とか(国は、2,000万円のローンを30年間かけて払うので、財源は足りる)。わかりやすい政策を打ち出せばいいのにと思います。
とはいえ、日本最大の問題は、「安全保障」でしょう。具体的には、北朝鮮と中国。次が経済ですね。安倍総理は、この二つで大きな実績を出しておられるので、続投を願います。
image by: 首相官邸