昔はカタカナの方が使われてた。ひらがなと使用頻度が逆転した訳

20170929_hiragana
 

普段、私たちが当たり前の様に使っている、ひらがな。実は公的にひらがなが認められるようになったのは、ここ50年ほどのことだということはご存知でしょうか? それ以前は、漢字とカタカナで文章を書くことが主流だったのだそうです。無料メルマガ『古代史探求レポート』は、「ひらがながカタカナに取って代わった」と語り、なぜカタカナとひらがなの立ち位置が変わってしまったのか、それぞれのルーツを明かしつつ面白い考察を紹介しています。

ひらがなに負けたカタカナ

私達は小学生の時に、ひらがなを習い、カタカナを習い、漢字を習います。新聞を読んでも、本を買っても、ほとんどが漢字とひらがなで記述されています。しかし、こうなったのは、第二次世界大戦が終わった3年後からで、それまではカタカナがひらがなよりも重んじられていました。公文書も、漢字とカタカナで記載されていました。大日本帝国憲法も、漢字とカタカナで記載されています。

つまり、私達が当然と思っている「ひらがな」が公的に認められるようになってから、まだ50年間ぐらいしか経っていないのです。

にもかかわらず、私達にはカタカナで文章を書くということが想像できません。教育とはいかに恐ろしいものであるかがよくわかるのです。今は、英語を小学校から教えるようになっていますので、そのうち、英語混じりの文章というのが一般的になるのかもしれません。昔は、ひらがなを使って文章を書いていたんだという時代がやってくるのかもしれません。

カタカナ、ひらがなが表音文字であるのに対し、漢字は表意文字です。漢字は一文字で一つの言葉を表しますから、画数は多いものの非常に合理的であることも確かです。

一方、ひらがなやカタカナは表音文字です。それも、日本語しか表せない表音文字です。韓国語のハングルもまた表音文字ですが、ひらがなよりは多くの音を表すことができます。中国語を学ぶときは、その音をピンインで表現します。ピンインを表すにはラテン文字が使われます。ラテン文字の組み合わせが、最も多くの音を表せることも確かなのです。そう考えていくと、ひらがな、カタカナが日本を飛び越えて世界文字になることは残念ながらあり得ないのです。

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