9月の新機種リリースが噂されているiPhone。不動の人気を誇っているのは言わずもがなですが、今年スタートしたSIMロック解除の義務などの影響もあり、国内の販売台数が減るのではと見る向きもあります。ホントのところ、どうなんでしょう。『永江一石の「何でも質問＆何でも回答」メルマガ』で永江さんにお答えいただきました。
Question
9月に出る新iPhoneは売れる？
次のiPhoneが9月に発売されるであろう事からの質問です。
3大キャリア、ドコモ、au、ソフトバンクはSIMロック解除の義務により今までのように他社からの乗り換えでの割引は難しいのではないかと思っています。
そこで質問なのですが、次のiPhoneにおいて3大キャリアはどのような販売方法をとるとお考えですか？ また、割引などが難しい場合日本においてiPhoneの販売台数は大幅に減るとお考えでしょうか？
永江一石さんの回答
あくまで想像ですけど、いままでは2年ごとにMNPしているような人たちがいて、そのコストをほかの人たちが負担していたわけですが、こういう人たちは数的にはそれほど多いわけではないと思います。ほとんどの人たちは何も考えずにそのまま同じキャリアで使い続けてます。MNPもキャッシュバックが目当てというより、単にSoftBankがつながらないからみたいな人が多いのではないかと…。
iPhoneの古いモデルがSIMロック解除に応じるならともかく、新しいiPhoneのみ、しかも6ヶ月後に解除したところで、あまり意味ない気がします。2年縛りが終わってから格安SIMに入れ替える人はでるでしょうが…。
つまり2年後にはSIMフリーiPhoneが多数出現するわけで、買い換え需要が減る可能性はあります。
実はdocomoのAndroidをいままで3度SIMロック解除したのですが、店頭で聞いてもほとんど依頼がないそうなのです。なかには「あなたが初めてです」と言った店舗もありました。いまでもまだMVNOなんて大半の人は知らないです。
格安スマホなんて意味分からず買ってる人もたくさんいます。イオンで買った格安スマホをdocomoに持ち込んでクレーム言う人が多数いるらしいですよ。docomoって画面に出てるのでdocomoが対応しろ、みたいな…。
で、総務省の指導で高額のキャッシュバックは縮小されますので、それが目当てでMNPする人（転売屋）は減ります。ただ最初に書いたようにその人たちはけっして大人数ではないので、iPhoneの販売台数にはさほど影響しないように思いますよ。
逆に2年縛りの終わったiPhone5のユーザーがどっと出てくるので、買い換えはかなり盛況になるのではないかと思います。ヤバいのは2年後です。
image by: アップル
