親が子供に「どうしてできないの?」と言っちゃダメな3つの理由

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親の口から発せられた言葉というものは、予想以上に子どもの心と思考を左右するものです。今回の無料メルマガ『子どもが育つ「父親術」』には、育児中、特に学業不振について子どもと会話する際に使ってはいけないフレーズ、使うべきフレーズが紹介されています。

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これまで、

  • 子どもの学業不振に直面した時に、その原因・理由・問題点を一方的に決めつけてはいけない
  • 学業不振という事実をどのように受け止めるかを教えてあげる

ということをお伝えしました。今日は、

  • 子どもとの対話の中で、使ってはいけないフレーズ
  • 代わりに使うと良いフレーズ

をお伝えしますね。

今日は最初に結論から。使ってはいけないフレーズとは、以下のような言い方です。

  • どうして、計画した通りに勉強時間を取れないの?
  • なんで、テストの時にちゃんと見直ししないの?
  • なぜ、いつも集中できないの?

親としては、最も重要で気になる部分です。問題の中核を明らかにして、改善していくために、必要不可欠な質問だと思う方もいるでしょう。それでも、これらのフレーズは使ってはいけません。理由はシンプル。良い結果につながらないから。「どうして、できない」との質問には、3つの大きな危険が潜んでいます。

1つは、「できない」ことが前提として、固定されてしまっていること。子どもが「できない子」であることを共通理解としてスタート地点に据えてしまっているので、子ども自身も「自分は、できない子なんだ」というイメージを持たされてしまいます。

2つ目は、この質問を発することで、「できない理由」ばかりが次々に浮かんできてしまうこと。理由が出てくれば出てくるほど、「できないのも仕方ない」との気分になり、言い訳・自己正当化をする方向に意識を向けさせてしまいます。

3つ目は、上記の2つを通じて、どんどん「できない」とのイメージが強化されてしまうこと。最終的には「できなくて当然」「がんばるだけムダ」との結論まで、簡単にたどり着いてしまいます。

もちろん、状況を改善するためには、できていないこととその理由に焦点を当てて変化を起こす必要があります。なので、話題を変えることも適切ではありません。お勧めするのは、質問の投げかけ方を変えること

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