というのも、日本のテクノロジーが、世界最高水準にあることは、世界中の人々が知っています。
そして、そのテクノロジーは、いつでも軍事に応用ができるのです。
他国は、日本がそういう方向に走る可能性をゼロだとは思っていないのです。むしろ、そういう可能性を危惧している国も多いのです。
たとえば、日本が人工衛星の打ち上げに成功したりすると、中国ではたびたびそれをニュースとして取り上げます。
日本よりも中国での方が、報道される機会が多いほどです。
なぜ中国がそれほど大々的に報道するかというと、中国は、日本の人工衛星を単なる「宇宙開発」のものとは見ていないからです。
人工衛星の技術というのは、ミサイルの技術をほぼ同じです。
人工衛星において、世界最高水準の技術を持っている日本は、つまりは世界最高水準のミサイル技術を持っているのと同じなのです。
北朝鮮が大陸間弾道弾(ICBM)の開発に成功したかどうかで、日本は大騒ぎしていますが、日本は実は大陸間弾道弾(ICBM)など簡単に作れるだけの技術を持っているのです。中国やロシアが、北朝鮮の核開発についてそれほど驚いた様子を見せないのは、かなり前から日本は同等の技術を持っているからです。
しかも、日本は原子力の分野でも、世界最高水準なのです。
原子力というのは、核エネルギーの一つであり、原子力の技術とはすなわち核技術です。昨今、日本では、「原子力」と「核」を分けて言い表す傾向がありますが、そもそもは、原子力と核とほぼ同意義語なのです。
日本は、核ミサイルこそ作っていませんが、「核」も「ミサイル」も最高の技術を持っています。これは、世界の国から見れば、脅威でないはずはないのです。
たとえば、中国のネットメディア「今日頭条」では、2017年1月26日に、日本のロケット兵器に関する技術は「決して軽視することができない」という記事を載せています。
この記事では、
日本は液体燃料のロケットで重さ10トンの人工衛星を高度300キロメートルまで優に打ち上げることができ、その技術を弾道ミサイルに転用した場合に、世界のあらゆる場所を狙うことが可能であることを意味する。
日本は決意さえすれば、いつでも大陸間弾道ミサイルを開発できる。日本は6カ月もあれば核弾頭を製造できる能力があるとの分析がある。日本は核弾頭を製造するうえで必要になるウランやプルトニウムも国内に保有している。
と述べられています。