「こんな事もできんのか」と怒られる社員ほど教育係に向いてる訳

 

でも、仕事ができないと思っている人は、この気持ちがよくわかります。たとえ簡単と思えるような仕事でも、つまづくポイントがどこなのか、どこで苦労するのか、そんな理由を知っているんですね。ですから、苦労してその仕事ができるようになった時、その苦労を回避する方法を教えることができるわけです。

ということは、なかなか仕事ができないということは、ある意味、人を育てる材料に恵まれているということになります。それがわかれば、たとえ今、自分が苦労していることでも、しっかり解決策を探していき、道のりを覚えてさえいれば、優秀なマネージャーになれる可能性があると自信を持つこともできます。

また、仕事ができない人が周囲にいると感じている人からしても、そういう人がいることはチャンスです。「とても簡単なことなのに、何故かつまづいてしまう」ということは、もっと簡単に、もっと手軽にできる方法や教え方を考えなければいけません。

Aという教え方をしていてもダメだったのが、とにかく誰でもわかるようにとBという教え方にしてみたら、成功した。それがどんどん洗練されていくと、本当に仕事の経験がないような人でもすぐにできるような方法や教え方の確立に繋がっていきます。だから、この場合も仕事ができる人だらけでは生まれない教え方ができる人材になれる可能性が高まるんですね。

仕事ができないというのは、あくまでも今だけの話です。それが少しずつでもできるようになった時、その見返りは、仕事ができる人よりもはるかに大きなものに変わります。そんな未来を想像しながら、少しずつでも焦らずに成長していこうという気持ちを忘れずに、毎日を過ごしたいですね。

今日のおさらいです。

  • 仕事ができないと思っていたり、そんな人が周りにいる場合は、チャンスだと捉える。

image by: Shutterstock.com

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【著者】 坂本りゅういち 【発行周期】 日刊

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