たった茶碗1杯分のご飯には、角砂糖14個分の糖質が入っている

 

それは角砂糖、どれくらい?

あなたはインターネットで、「飲み物の糖質を、角砂糖に換算したサイト」というのを見たことはありますか? たとえばこういうものです。

コカコーラ1缶にどれだけ砂糖が入っているのか、一目で分かる写真(らばQ)

たとえばですが、コーラ500mlなら、65g。角砂糖1つはだいたい4gのショ糖を含んでますので、16コくらいとなります。すなわち、コーラ1本を飲むと、角砂糖16コをまるまる飲むのと同じなのです。

これ実際、試してみると分かります。もちろんリアルにやる人はいないと思うので、想像してみてください。水に角砂糖16コを混ぜて、溶かしてみる…。

ドロッ甘です。コーヒーですら、せいぜい砂糖を多くいれる人で、2杯くらいです。コーヒーは苦みがあるので、砂糖とバランスよく飲めますが、ただの水です。そこに、16コ。

甘ったるくて、飲めたものではありません。何より体が「これはヤバい飲み物だ! 体に良くない飲み物だ!」と判断して、決して受け付けないのではないでしょうか。

それを、自分たちは、飲んでいるのです。

でも、飲めてますよ?

はい。でも、なぜそのコーラを、我々は飲めているのでしょうか。一言で言うと、「他の味をくわえている」からです。

先ほどのコーヒーの苦みのように、塩やレモン風味、また炭酸など、甘さとは別ベクトルの味が加わることで、全体がシマったように感じて、ついゴクゴク飲めてしまうのです。たとえば炭酸が抜けたコーラは、「甘ったるい水」という感じで、おいしくないですよね。

いずれにしても、砂糖以外の色々な成分によって、我々はダマされて、飲んでしまうわけです。

え、じゃあお米も…?

そしてお米。これも同じなのです。

たとえば茶碗に1杯くらいのお米は、だいたい150gです。この中に、糖質はだいたい56gほど入っています。先ほどのコーラ1本と、ほとんど同じですね。角砂糖なら14個分です。

今度はコーラに入れたと想像した角砂糖と同じくらいの量を、お茶碗にゴロゴロゴロッと置いてください。そして、それをそのまま、食べることを想像してみてください。

いえ、リアルに考えてみてください。まず1コ…。ドロッと甘いです。うぐっ…と思います。

もう1コ…。さらに甘さが広がります。う、ちょっと…と感じるはずです。

まだ甘さは残っていますが、そこに3コ目が入ります。もうカンベンしてほしい…と思うはずです。それでも、砂糖はあと11コ残ってます。

これ、お茶碗いっぱいでそれだけの量。

親子丼、カツ丼などの丼なら、もっとたくさん入ってます。カレーも同じくらいです。もっともっと…。20コ、30コもの角砂糖が入っているわけです。

では、どうして食べられるのか? この答えもシンプルで、やはり炭水化物の段階では、舌はそこまで甘さを感じないからです。

分かりますでしょうか。ドロ甘の角砂糖が、「変装」しているのです。でも甘く感じないからといって、舌が反応をしないからといって、お腹の中では、きちんと糖質に変わります。ある意味、門番の目をくぐりぬけて、甘い甘い糖質が、体の中に入るようなものです。

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