親が読ませたい本は与えるな。我が子を読書好きに育てる方法

ksc20171006
 

無料メルマガ『子どもが育つ「父親術」』に多く寄せられるという、「子どもが本を読まない」というお悩み。たしかに読書の大切さを説いても、子どもはなかなか理解してくれないものですよね。今回は育児に詳しい著者が「子どもが本を読みたくなる」意外な方法を教えています。

読書 – 興味を持たせる

先日読んだ育児本(外国の学者さんが書いたもの)に、こんな実験が紹介されていました。

  • 2つの4歳児グループに、同じオモチャ(紐がいくつか付いていて、引っぱるとそれぞれ違った反応をする)を与える
  • 片方のグループには、「新しいオモチャが来たので、使い方を説明します」と言いながら、1本の紐を引っぱって変な音を出す
  • もう片方のグループには、「さっき拾った」と言って見せながら、偶然を装って1本の紐を引っぱり、変な音を出す
  • どちらのグループも、与えられたオモチャで紐を引っぱって変な音を出しては笑って楽しむ、というところは一緒
  • その後、最初のグループはすぐに飽きて遊ばなくなり、後のグループは他の紐の反応を発見しながら、ずっと遊び続ける、との違いが出た

本では結論として、

  • 明確に指示され、知るべきことを教えられると、自分で探ってみようとは思わなくなる
  • 好奇心とは繊細なものなのだ

と書かれていました。そんなこと、当たり前!──と思いますよね(私は思いました・笑)。ですが、日々の子育ての中で、この「当たり前」を踏まえて子どもに接することができているかどうかは、また別なんですよね(苦笑)。

個別相談の中でも時々出てくる「子どもが本を読まない」とのお悩み。何とか読書の習慣をつけさせたいのだけれど…とご相談いただきます。お話をお聞きすると、

  • 子どものために図書館で面白そうな本を選んで借りてきて与える
  • 読書の良さ(楽しい、賢くなる、漢字を覚えられる、など)を説く

など、とても熱心に頑張っていらっしゃる方が多いです。ですが、私からのお返事では、別の方法をお勧めしています。

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