一見、慎重で勉強熱心そうな理論先行型の人間はビジネスの世界で伸びそうに思えますが、実は「まずやってみる」という子供のような行動先行型のほうが確実に成長するんだとか。無料メルマガ『ビジネス発想源』に記されたその理由、たしかに納得です。
行動先行型の人の成長
大きく成長するタイプの人はたいてい、「まずやってみる」という性格です。
まず行ってみる、まず触れてみる、まず買ってみる、まず食べてみる、そうやってとりあえずパッと小さな体験をするという性格の人ほど、成長が大きいです。
私はかつて、POS機器のメーカーの会社員で、後輩社員が入社してきた時には、自社のPOSレジ製品の使い方を教えることがとても多くありました。
私は教える時にはまず、何の説明もなく、「とりあえず、触ってみて」と、タッチパネルを指差していました。教わっている後輩社員には、2タイプの人間がいます。
1つめのタイプは、「いやいやいやいや、まだ何も教わってないのに、使い方なんて分かるわけないじゃないですか」と言って、まず説明を求める理論先行型タイプ。
2つめのタイプは、「どこ触ってもいいんですかー?」と言いながら、すぐに好き勝手に触る、行動先行型タイプです。
前者のほうが慎重で、ちゃんと話を聞こうとしていて、勉強熱心そうだから見込みがありそうに見えますが、実際に働いていって、確実に成長するタイプは、間違いなく後者のタイプの人でした。
積極的な性格だからということもありますが、まず感触を確かめてみることで、そのものにより興味を感じたり、極めてみようという心が働いたりするのでしょう。
「ちょっと、あの場所に行ってみたんですけど」
「ちょっと、あれを調べてみたんですけど」
と、行動が早いために何事も解決が早く、それだけ成長のスピードが早くなるんですね。