突然の訪問者は見知らぬ外国人…日本で広がる「ヤミ民泊」の実態

 

でも、思いました。私でも、目の前に困っている人がいたら、思わず貸しちゃうだろうな…と。そして、いいことばかりが並べられている民泊サイトで部屋を申し込んできたゲストは、自分たちが歓迎されていない…という意識が薄く、旅先で困っている人がいたら、当然助けてくれるでしょう…と思っているんだな~と。

「民泊で国際交流しよう」というようなキャンペーンが今後いろいろな形で打たれると、海外から来たゲストに罪はないからと、隣人が助けざるを得ない場面も増えてくるように思います。大地震が来たらどうするのでしょう。助けないわけにはいかなくなります。

そういう気持ちに付け込んで、ヤミ民泊がやったもん勝ちになるのは、何としても防ぎたいです。

お隣の住戸で民泊をしているらしいと分かったら、バルコニー側のサッシを開けておくこともできません。隣から、仕切り板の向こうを乗り越えてバルコニーに侵入するのは簡単です。

そうなったら、自分や家族が家にいる時も侵入されそうで怖いですし、ちょっと留守をしている間に、金品を盗まれてもわかりません。私だったら、たぶん貴金属や通帳がなくなっていてもしばらくは気づかないで、あれ~どうしてないのかな、どこにしまったのかなと探すことになりそうです。

ひょっとしてお隣から…なんて気が付いたときにはお隣の旅行者は本国に帰ってしまい、泣き寝入り…なんていうことになりそうです。

私たちがサッシを開けて安心して風を通せるのは、両隣の住人に対する信頼があるからです。マンションは、不特定の人が住戸を使うようにはできていないのです。バルコニー側にも施錠が必要で風を通せないマンションなんて、絶対にいやですよね。

image by: Shutterstock.com

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【著者】 廣田信子 【発行周期】 ほぼ 平日刊

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