我が子の「成績表」に納得いかない親がとりがちなNG対応

 

■ポイント

このような場合、いろいろな理由が考えられます。B.で書いたように、付け間違いということもないとは言えません。先生に聞きに行ってそのことに先生が気付けば、訂正の処置が取られることも考えられます。

また、テストに出るのと似ている問題を事前に授業でやっておいて、それからテストをするようにしている先生もいます。または、テスト中に、全員にヒントを出しながらテストをするようにしている先生もいます。このような場合は、全員のテストの平均点が上がるわけです。

この設問のような場合は、上記のいずれかに当てはまる可能性があると思います。というのも、4月から自主勉強を始めて、それだけで平均点が20点も上がるというのはなかなか考えにくいことだらからです。先生に聞きに行けば、そういうことが分かるかもしれません。

または、もっと別の理由があるのかもしれません。我が子の意外な問題点や苦手なところが分かるかもしれません。いずれにしても、親子で悶々としていることはありません。先生に聞きに行けば、理由が分かるはずです。そうすれば、すっきりしますし、この後の対策も立てられます。

ただ、聞きに行くときは、「文句を言いに来られた」と受け取られないようにする必要があります。そう取られるのは、損なことです。ですから、「相談したいことがあるのですが…」という感じで話すことが大切です。「うちの子、がんばっているのになかなか成績に結びつかなくて…」と言いながらテストと成績を見せるとか、いろいろと作戦を考えるといいですね。

たとえ心の中では「どういうことなんですか!?」と問いつめたいと思っていても、それをそのまま出すのでは、交渉力がなさすぎです。どんな話になるにせよ、話が終わった後、先生に「あの子、がんばっているんだな」とか「いいお母さんだな」などと思ってもらえるようにもっていくことが大切です。

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5年連続でメルマガ大賞の「教育・研究」部門賞を受賞!家庭教育メルマガの最高峰。教師生活23年の現場経験を生かし、効果抜群の勉強法、子育て、しつけ、家庭教育について具体的に提案。効果のある楽勉グッズもたくさん紹介。「『親力』で決まる!」(宝島社)シリーズは30万部のベストセラー。

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【著者】 親野智可等 【発行周期】 不定期

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