貧乏くじは引かない。小池氏が衆院選不出馬を決めた2つの理由

 

それまで、希望の党の内部には不満のマグマがたまりにたまっていた。

なにより民進党出身の候補者を落胆させたのは、小池氏が出馬しないことだ。小池氏を総理大臣候補に担いで戦えば有利に運ぶと確信し、あえて小池氏の軍門に下る決断をした。その目算が狂う。

小池氏は安保法制や憲法改正について、いわゆる「踏み絵」を迫り、民進党が違憲だとして反対した集団的自衛権の行使容認への解釈変更さえも、公認の条件としてむりやり認めさせようとした。しかも、なんと日本維新の会と手を結んでしまった

民進党が足立康史氏ら維新の会の面々からどれだけ罵倒されてきたかを思い起こせばいい。森友・加計疑惑にしても、維新の会は安倍首相を擁護してきたし、とりわけ森友問題には維新そのものがからんでいる

さぞかし、希望の党から立候補した民進党出身者の胸中は複雑だろう。先にあげた5人の民進党出身者のうち、玉木雄一郎氏の思いをそのブログから拾ってみたい。

自らの主張を曲げてまで別の党に移るつもりはありません。…例えば、いわゆる安保法案と総称して呼ばれた10本の法律のうち、ぎりぎり9つの法案については理解できます。しかし、「武力攻撃事態法」の中には、やはり違憲の疑義がぬぐいきれない部分があります。…今回の合流に向けた判断は、ひとえに、政権交代を実現するためのものです。その意味で、小池百合子さんは、どんな批判を受けても衆議院選挙に出馬すべきです。総理大臣になるべき者を明確にして、総選挙を闘うべきなのです。今回の決断に伴い、私たちは、極めて大きな犠牲を払いました。小池百合子代表にも、相応の決断を求めたいと思います。

上記の5人について、それぞれのSNS等をチェックした限りでは、小池氏の衆院出馬について言及しているのは玉木氏だけだった。とはいえ各人、似たような思いではないだろうか。

民進党の党議にしたがって安保法制に反対したが、希望の党から出る限り、賛成する立場に転じなければならない。これについて有権者に説明するのは至難の業である。

それでも彼らは、小池百合子という抜群の人気を誇る政治家が首相候補として先頭に立って戦ってくれると信じ、希望の党になだれ込んだ。小池人気の勢いが、安保法制に関する変節のマイナスを十分補ってくれると算段していたはずだ。

しかし小池氏は出馬を否定し続けた。

希望の党の公認を受けながら無所属で出馬することを決意した原口一博氏の下記のツイートに共鳴する他の民進党出身者もいるにちがいない。

とんでもない詐欺に引っかかって身ぐるみ剥がれたような思いを抱える仲間が少なくありません。(10月6日)

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