総理の座を虎視眈々と狙う、小池百合子氏の「アラブ流」スキル

 

カトケンはそれほど深い接点ではないものの、小池百合子氏とは防衛省OPLとして、豊島区政関係者として、小池百合子氏が防衛大臣をサッサと辞任したときには「彼女の勘は鋭いなぁ」と感じた。当時の防衛省には、女性の上司(大臣)を受け入れる心構えはなく、なんらかの不祥事を押し付けて追い出そうという雰囲気が強かったのだ。田中眞紀子氏が外務大臣としてやった悪態に近い悪イメージを、今度は小池百合子氏に貼り付けて追い出そうとしていた空気とでも言おうか。

それを感じて…かと思ったのだが、アラブ社会での話を聞くと勘などではなく、自分の現在のポジションと狙う目標を見据えた上での合理的判断として、防衛大臣を辞したのでないかと。一方、豊島区に落下傘候補の刺客として兵庫から飛んできて衆議院議員となってからの豊島区内での活動は、実は意外と地味なところにも顔を出していて、特に、民主党が与党だった時代には自民党議員はヒマだったこともあり、豊島区議会議員たちとの社交の場もたくさん持っていて、ここで、バグパイプ演奏によりカトケンも接点を持てたのだ

そのときのワンシーンです。

その豊島区内での地道な活動の様子からは「今は目立つ動きをしても叩かれる時期」だとちゃんと判断し、目立たない地盤活動に徹しているのだと、政治に疎いカトケンの肌でも感じることができた。その地盤作りなどの活動が、東京都知事選の圧勝につながったのは、結果を見れば明白だ。自民党に野党時代があったからこそ作れた地盤かも。

バグパイプ奏者に転向したカトケンにも、まだまだマスコミ人脈は残っている。通信社や週刊誌の人たちにその話をすると「そうなんだ、小池さん、意外と地道な活動してたんですね」と驚くのだが、こっちからすると「なんだよ、その程度のこともマスコミは知らないでエラそうに論じてるのかよ」だ。

政治に鈍感なカトケンは、防衛大臣としてや豊島区内での活動から、小池百合子氏のその後の野望を感じ取ったわけではなく、まぁ「今、思えば・・」ってなところ。しかし、大手マスコミの友人君たちは、今になっても「今、思えば・・」にさえ、たどりついていないらしい。

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