総理の座を虎視眈々と狙う、小池百合子氏の「アラブ流」スキル

 

日本では、ポジショントークは悪いことのように見られがちだが、アラブでは、生き残っていくためのスキル上り詰めていくためのスキルなのだろう。だから、その場その場に応じたポジショントークで立ち回ることに後ろめたさなどなく、堂々とできる。この「堂々とできる」ってところが、日本の他の政治家とは違うところかも。

中田考博士は「希望の党なんていうネーミング、繋ぎ役の捨て石ですよ。小池氏は、希望の党で政権を取る気はなく、希望の党に集まった小池派という大派閥を持って自民党へ戻り、自民党内で小池派が最大派閥になれば、総理大臣になれる、というコースを描いているのではないかな」という。

小池百合子氏のやり方を見ると、時代の変わり目をモノにするセンスが凄い

都知事になったのも、小池百合子氏の先手ではなく、舛添つぶしによって生まれた時代の間隙だ。希望の党の結党も、安倍総理が衆議院解散総選挙を決定したからであって、小池百合子氏は先手で動いたのではなく時代の流れに機を捉えたわけだ。これは、いかに時代の流れにササッと乗るのが巧いか、また、常に時代の激変期に乗る準備をしているか、ということでもあろう。自分の時代が来るのを虎視眈々と待っていたそこへ自民党のおじさんたちが勝手に地雷を踏みに来た

少なくとも、アラブ気質を持つ女・小池百合子氏が、それまで威張っていたおじさんたちをバッタバッタとやっつけてゆく政治が「日本の政治をおもしろくしている」という功績は残したことになる。「おもしろい」は大事だね、日本のような平和能天気な国では。そうだ、日本の政治は政策の良し悪しが大事なのではないよおもしろいかどうかだ

image by: 小池百合子公式Facebook

加藤健二郎この著者の記事一覧

異種雑談会の内容:建設技術者→軍事戦争→バグパイプ奏者、と転身してきてる加藤健二郎の多種多様人脈から飛び出すトーク内容は、発想の転換や新案の役に立てるか。時折、ノウハウ的な面を濃くするため、全員公開でなく、有料にしました。ノウハウはその他大勢が知ってしまっては武器にならないから。

有料メルマガ好評配信中

  初月無料で読んでみる  

この記事が気に入ったら登録!しよう 『 異種会議:戦争からバグパイプ~ギャルまで 』

【著者】 加藤健二郎 【月額】 初月無料!月額220円(税込) 【発行周期】 毎週 火曜日(祝祭日・年末年始を除く) 発行予定

print
いま読まれてます

  • 総理の座を虎視眈々と狙う、小池百合子氏の「アラブ流」スキル
    この記事が気に入ったら
    いいね!しよう
    MAG2 NEWSの最新情報をお届け