100歳まで生きる時代に、老後も自宅で暮らすために必要な10のこと

hirota20171018
 

厚生労働省の調べによると、2016年の日本人の平均寿命は男性が80.98歳、女性87.14歳と、いずれも過去最高となりました。老後もいきいきと仕事を続ける人も増え、100歳が当たり前という時代の到来も間近と思われますが、無料メルマガ『まんしょんオタクのマンションこぼれ話』の著者でマンション管理士の廣田信子さんは、高齢者一人ひとりが「どこで誰に看取られるか」を意識すべきと記しています。

高齢でも一人で自宅で暮らすために必要こと

こんにちは! 廣田信子です。

先日、高齢期の住まいの選択に関するセミナーに参加しました。まず驚いたのは、高齢期の定義が70歳~100歳になっていたことです。数年前に話を聞いたときは、60歳ぐらいからの年表だったと思います。対象年齢が10歳ずつ高くなっているように感じました。まさに、70歳までは当たり前に現役として働き、100歳まで生きる時代が来ているのです。

モデルケースでは、80歳までは自立して生活できる期間、90歳までが見守りや生活支援があれば自立生活ができる期間、90歳からが介護が必要な期間となっています。

内閣府の高齢者の住まいに関する意識調査では、高齢者の66%が、老後もできるだけ自宅で暮らしたいと考え、22%が高齢者住宅や施設に住み替えると考えています。

100歳まで生きるとすると、高齢期の住まいの問題は、どこで誰に看取られるかという問題と深く関わり、自宅で住み続けるのにも、施設や高齢者住宅に住み替えるのにも、覚悟が要ります。多くの人が望むように、自宅に住み続けるとするとそのために必要と思われる10箇条をまとめてみました。

1.自宅が安全であること
 (耐震、火災、段差、ヒートショック等に対する安全)
2.緊急時の備えがあること
 (緊急通報システム、見守り体制等)
3.判断力があること
 (日常生活の判断が自分でできる)
4.自己管理ができる
 (食事、運動等で体調管理ができる)
5.サポートしてくれる人がいる
 (困った時に助けてくれる親族、お隣さん、友達等)
6.かかりつけ医がいる
7.地域参加ができている
 (地域の活動や趣味を通じて仲間がいる)
8.地域の介護・医療体制が充実している
9.ひとりでいることができる
 (ひとりの時間も楽しめる)
10.自宅で死ぬ覚悟ができている
  (ひとりで自然死することを受け入れている)

いかがですか? 人生100年時代の終の棲家には、居住環境や地域の体制が整っていること、地域とのつながりは、やはり欠かせませんが、同時に、一人でいる時間も楽しめることが、必要だということです。

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