立憲民主党の枝野幸男代表は、日テレ系「スッキリ」に出演して、みずからを「保守」と語ったとネットニュースにありました。彼は以前から同様の発言をしており、要約すれば「日本は古来から多様性と寛容性を秘めたリベラル的土壌の国」ということで、つまりはリベラルと呼ばれる我々は保守と。
他人の国籍や身分を盗み取りすり替わる「背乗り」を得意とする共産主義的左翼と密接な関係を持つとされる枝野氏の発言である点に注意が必要ですが、その論旨には同意します。
欧米と違い、絶対王政や一神教の支配を受けていない日本的価値観は、世界的見れば多様性を持ち寛容な「リベラル」といっても遠くはありません。
それなのに、国内においてリベラル勢力が、明らかに退潮しているのは、枝野氏も掲げるリベラルが大切とする、多様性や寛容の精神が、そのリベラルを騙る連中に感じ取れないからです。
「安倍政権打倒」のみを掲げるのがそれ。端的にいえば「全否定」です。
正反対の考え方の人とも、互いに折り合いをつけて同居するのが多様性です。ならば安倍政権の政策に是々非々があるはずながら、日本維新以外の野党は、良い部分を一切認めてはいません。
一方を全否定しておきながら、リベラルの多様性を掲げる論理矛盾が、多くの国民にばれていることが、リベラル退潮の最大の理由と見ています。各種発言がテキスト情報となり可視化され、保存され続けるネットに明らかです。
選挙期間中「#立憲民主党」というハッシュタグ付きで、投稿すると、そのシンパや信者が大量に釣れました。
彼らに好意的とも受け取れるツイートは即座に拡散され、事実を添えた指摘や批判であっても、彼らに耳の痛い言葉には、即座に罵倒と中傷が投げかけられます。「ネトウヨ」をバカや阿呆と同義に使うものも少なく…というより、ほぼ100%。
匿名のネット民だけではなく、著名人、有識者においても「ネトウヨ=バカ」と様式美を崩しません。いや、思考停止しているのでしょう。
言論の多様性などそこにありません。対立意見への寛容性も、都合の悪い指摘にたいして目をつぶると言うことをせずに攻撃してきます。反論のつもりが論拠を示さず、罵倒語だけを投げつけます。
これで世界標準におけるリベラルである日本人の支持者が拡がるわけがありません。