ユニークなアイデアを即却下。伸びぬベンチャー企業の悪い習慣

wakabayashi20171120
 

斬新なアイデアで快進撃をみせるベンチャー企業が注目を集めています。「きっとうちの会社より優秀な人材がアイデアを出しているんだろう」と思われた方、果たしてそれは本当でしょうか。今回の無料メルマガ『MBA流 大人の学ぶ技術』では著者の若林計志さんが「スイス本社も絶賛。ネスレ日本が起こした『ジャパンミラクル』とは」でもご紹介したネスレ日本社長・高岡浩三氏の名言を引きながら、「部下のアイデアを否定する前に持つべき心構え」を記しています。

ベンチャーが大手と勝負するには?

ここ数ヶ月「ビジネスプランコンテスト」のアドバイザーや採点者をやらせていただく機会が多かったのですが、その経験を通じて改めて思ったことが

ビジネスプランは作るのにも能力が必要だけど、もっとも重要なのは評価する方の能力だ」

ということでした。

例えば最近、料理系ベンチャー企業間で激しい競争が起こっています。しばらくは「クックパッド」がぶっちぎりで勝っていたのですが、

  • kurashiru(クラシル)
  • DELISH KITCHEN(デリッシュキッチン)

などの新興勢力が猛烈な勢いで追撃しています。

「1分レシピ動画、全世代女子がのめり込む必然」 新興勢力が続々、30億円調達ベンチャーも

実はこの手のベンチャーが大手を追撃する事例が結構増えているのですが、そのあたりの知見がないと、新しいビジネスプランを聞いた時

「そのサービスがうまく行くなら大手がとっくにやっているんじゃないの?」

とか

「うまくいきそうになったら大手がすぐに真似して潰されるんじゃないか?」

というもっともらしい定石的コメントをしてしまうはずです。

もちろん、それが間違っている訳ではないし、実際なんらかの差別化要因があるからこそ、大手の攻撃をディフェンスし追撃できるのですが、表面的な理解で戦略論を振り回したり頭でっかちな考え方をしてしまうとせっかくの事業の芽を潰してしまうのです。

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