日本の鉄道が「20秒早い発車で謝罪」、海外メディアでも大反響

 

実は、このTX、ワンマン運転であるだけでなく、運転自体が高度に自動化されています。また、事情があって交流と直流の区間があるために、高度な「交直両用車」を導入(一部の守谷駅以北入線の車両)しているなど、ユニークな技術も導入されています。そうした点も踏まえて、技術面でも経営面でも実験的な試みとして運行されているのがTXなのです。

勿論、長時間労働の問題は改善すべきですし、自動化に伴う安全性の問題については多角的な検証が必要な面もあります。ですが、このTXが提案している新しさ」については、明らかな目的を持ってやっていることは間違いないようです。古典的な鉄道ビジネスの伝統という点から一方的に批判したり、疑ったりするべきものとは違うように思います。

冷泉彰彦この著者の記事一覧

東京都生まれ。東京大学文学部卒業、コロンビア大学大学院卒。1993年より米国在住。メールマガジンJMM(村上龍編集長)に「FROM911、USAレポート」を寄稿。米国と日本を行き来する冷泉さんだからこその鋭い記事が人気のメルマガは第1~第4火曜日配信。

有料メルマガ好評配信中

  初月無料で読んでみる  

この記事が気に入ったら登録!しよう 『 冷泉彰彦のプリンストン通信 』

【著者】 冷泉彰彦 【月額】 初月無料!月額880円(税込) 【発行周期】 第1~第4火曜日発行予定

print
いま読まれてます

  • この記事が気に入ったら
    いいね!しよう
    MAG2 NEWSの最新情報をお届け