ダシが決め手。高級な「京都の湯豆腐」を自宅で超お安く作る方法

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寒い時期になると恋しくなる、温か~い湯豆腐。湯豆腐といえば京都を連想する方も多いかと思いますが…、いかんせんお高いですよね。そこで! 今回の無料メルマガ『おひとりさんが健幸的に食べるシンプル調理の和風レシピ!』では著者で現役板前のgatugatu佐藤さんが、自宅で、しかも超格安に本格的な「京風湯豆腐」がいただけるレシピを公開しています。

家で味わえる! 京風湯豆腐

「京風湯豆腐」の作り方を伝授します。湯豆腐で有名なのは、京都の「南禅寺」という所です。私は、十数年前まだ奥さんがいた頃、いっしょに「南禅寺」まで湯豆腐を食べに行きました。大阪から1時間で着きます。11月の紅葉の時期でしたが、かなり寒かったのでよく覚えています。「南禅寺」にはたくさんの湯豆腐屋さんがあります。祝日で夕食の時間だったこともあり、どの店も満席、長蛇の列ができてました。外観のきれいな店を選び、仕方なく寒い中を並んで待ちました。1時間近く待たされました。が、待ったかいあって熱々のおいしい湯豆腐にありつけました。お膳のような料理になっていて、メインの湯豆腐は、大きな土鍋で出てきます。1人前分の豆腐は300gくらい1丁分でボリュームがありました。

まぁでも、高いです。野菜の天ぷら、小鉢2種、みそ汁、ごはんが漬け物が付いて2,500円です。2人で5,000円です。材料は、野菜と豆腐です。そう考えると「高いな……」と思ってしまいます。

が、「京都で湯豆腐が有名な場所」「『付加価値』が付いている」と考えれば、納得できるような気もします。京都の湯豆腐は、豆の甘みを味わえる『もめん豆腐』です。かつお出しで作った濃口しょう油の出し汁につけて食べます。海苔、しょうが、ネギの薬味が入って、これが美味しさを引き立てます。豆腐には、やっぱり濃口しょう油が合います。どちらも大豆でできてますからね。この「京風湯豆腐」は家でも簡単に作れます。湯豆腐に「浸ける出し汁」ができれば、すぐできます。あなたにもできます。その出し汁は、【3:1:1】の割合で作ります。「出し汁3:みりん1:濃口しょうゆ1」です。この割合で合わせて「浸け出し」を作るだけで、あなたは、家にいながら本場「京風湯豆腐」が食べられます。

私が、初めに修行したお店はこの「京風湯豆腐」を出していました。冬のメニューの中ではお客さんにNo.1の人気をほこる一品料理だったことはもちろん、私自身も何度も食べました。ポン酢で食べる鍋仕立ての「湯豆腐」に引け劣らぬ、旨い「湯豆腐」です! 簡単すぎる作り方、説明します!

レシピ

【材料】

  • もめん豆腐……300g(1丁)
  • 春菊……20g(2株)
  • 出し昆布……4cm×4cm1枚

【3:1:1浸け出し】

  • 水……45cc
  • みりん……15cc
  • 濃口しょう油……15cc
  • かつお削り節……少量

【薬味】

  • 刻みネギ、おろししょうが、刻み海苔……各適量

1.「3:1:1浸け出し」を作ります。

鍋に水、濃口しょう油、みりんを入れ、合わせます。強火をつけます。沸騰したら、かつお削り節を少量入れます。すぐに火を止めコンロから外します。そのまま、おいて置きます。

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2.もめん豆腐を6等分に切ります。

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3.鍋に360ccの水と出し昆布を入れます。

切ったもめん豆腐を入れます(入れる前に水でサッと洗っておくと濁らずきれいな湯豆腐ができます)。

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4.沸騰してきたら弱火にします。

「アク」が出るのですくい取ります。

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5.コトコト3分焚いたら、春菊を入れます。

すぐ、火を止めます。

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6.小皿に薬味を盛ります。

「3:1:1浸け出し」を再度温めて、器に入れます。

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完成です! 薬味を「3:1:1浸け出し」に入れます。豆腐を旨だしにつけながら食って下さい! 「3:1:1浸け出し」は、「揚げ出し豆腐」の出し汁としても使用可能です。極寒の時期に食べるのが最高に旨いので、是非! 作ってみて下さい!

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板前歴23年の元料理人が一人分レシピの和風料理を伝授します! 10分の酒の肴、20分以内の簡単おかず、などなど…仕事で忙しい料理初心者の 方でも、健康的でボリュームのある手作り料理がマスターできます!気楽に作れ て晩酌が楽しみになりますよ。 「言われた通りに作ってたら、一通りの料理ができるようになりました!」 メルマガ読者さんから頂いた一番うれしかった感想です。 丁寧な説明なので、あなたにもできますよ! 

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【著者】 佐藤 周生 【発行周期】 週3回発行(火・木・土)

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