日本は戦争中と同じ。中国の「反日統一共同戦線戦略」の恐ろしさ

 

しかし…

RPEの読者さん3万3,000人(当時)は、「日本と世界は、私が変えてみせましょう!」という気概をもったスーパーエリートさんばかりです。それでも、数が少なすぎました。2012年12月に誕生した安倍政権は中国が仕掛けた罠にドンドンはまっていきます。これは何でしょうか?中国の狙いは、「ロシア、韓国 + アメリカ」で「反日統一共同戦線」をつくり、尖閣沖縄を奪うこと。中国、ロシア、韓国は、「日本と領土問題を抱える国」という「共通点」があります。

しかし、中国とアメリカには、何の共通点もないですね。そこで、中国は、以下のようなロジックを持ちだして、アメリカで洗脳工作を行ったのです。

  1. 安倍は右翼
  2. 安倍は軍国主義者
  3. 安倍は歴史修正主義者

特に最後の「歴史修正主義者」というのは、アメリカに響きます。なぜか? 今の歴史を書いたのはアメリカだからです。つまり、「アメリカは絶対善、日本は絶対悪」だから、「原爆を落としたことも、アメリカは善。日本の自業自得」。こういう「歴史」。これを「正史」とするなら、安倍総理は、明らかに「歴史修正主義者」でしょう?

いえ、私も歴史修正主義者、これを読んでる人も、かなりの割合で歴史修正主義者です。ここで、「歴史は正されなければならない!」とがんばる。わかります。私のような庶民ががんばるのは、何の問題もありません。しかし、日本政府高官ががんばれば??? それは、「中国の罠」なのです! あなたは、習近平の手のひらの上で踊らされているだけなのです。

  1. 安倍は右翼
  2. 安倍は軍国主義者
  3. 安倍は歴史修正主義者

こういうプロパガンダを大々的に流してから中国は言います。「安倍が、これこれこういうことをしたら、私たちが言っていることは、真実と知りなさい」と。それは、

  1. 靖国参拝
  2. 憲法改正
  3. 歴史修正発言

それで、アメリカのオバマさんたちは、「習近平が言っていることが正しいかみてみよう」と観察していた。そしたら2013年12月に、安倍総理が靖国を参拝した。「洗脳」「プロパガンダ」の背景があったので、全世界で大々的な安倍バッシング」が起こった。中韓に加え、アメリカ、イギリス、EU、ドイツ、ロシア、オーストラリア、シンガポール、親日台湾までが、この参拝を厳しく非難。もっとも嘆かわしかったのは、日本政府がその理由を知らなかったことです。

「え~~~、小泉さんは6回参拝したのに、アメリカは批判しなかったじゃないか!? なんで今回は、アメリカのみならず、全世界が非難するのだ??」

私は、「こりゃダメだ…」と思いました。

逆転

しかし、安倍総理は運がいいのでしょう。中国の戦略がまさに成就しつつあったその時、「歴史的事件」が起こって救われたのです。「歴史的事件」とは、ロシアによる「クリミア併合」のことです(2014年3月)。これで、オバマさんは安倍総理と和解した。というのは、日本を「対ロシア制裁網」に加えなければならない。

そして2015年3月、AIIB事件が起こって、アメリカは世界的に孤立します。イギリス、ドイツ、フランス、イタリア、スイス、オーストラリア、イスラエル、韓国など、親米国家群がアメリカを裏切って中国についた。

ただ日本だけはアメリカを裏切らなかった

逆に、総理はアメリカに飛び、「アメリカは、世界の希望だ!」と宣言します。これで、日米関係は劇的に改善され、今に至っています。

さて、この期間、私は、「せっせせっせ」と「累積戦略」を続けてきました。メルマガの読者数が2012年末の3万3,000人から、現在の5万6,000人まで増えた。さらにありがたいことが起こりました。2014年4月からダイヤモンド・オンラインの連載がスタートしたのです。超メジャー執筆陣が集結するダイヤモンド・オンライン。私のようなマイナー筆者でも、編集者さんによると、多い時で「55万人が読みました」というのです。つまり、55万人+メルマガ読者5万6,000人で、だいたい60万人強は、「反日統一共同戦線戦略のこと知っているのかな」と思います。

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