あまりの寒さに芯まで冷えた体を温めるにはやっぱり鍋料理、けれども作るとなると手間も時間もかかりそうで…、という方のために!今回の無料メルマガ『おひとりさんが健幸的に食べるシンプル調理の和風レシピ!』では著者の現役板前・gatugatu佐藤さんが、包丁もまな板も使わず10分でできてしまう「すき焼き風鍋」の作り方を披露してくださっています。片付けの手間も省ける、究極の時短料理ですよ。
鶏もも肉と白ネギのガッツリすき焼き風鍋
佐藤です。日本中の多くの方が忙しくなる12月に入りました。忙しくなったとしても明日の忙しさに備えて「めし」はしっかり食べたほうがいいわけですが、遅くまで働いて料理を作る時間はありませんし、疲れて帰って来て作る気力もなかなか沸いてこないと思います。そこで、今回は、「10分で作れてごはんのおかずになる鍋料理」を伝授します。
私は、現役を引退したのであの忘年会シーズンの激しい忙しさからは解放されました(引退のことについてはまたお話します)。といっても自分で事業を始めたので別の忙しさで追われていますが…。で、やっぱり料理を作る時間は限られます。作る時間は短くパパッと作って、そして「食べるほう」で時間をかけたい
ですよね。ゆったり、リラックスして食べる。では、どうすればいいのか?
「短時間で作れる料理」の条件は次の3つだと思います。
- 使う食材の「種類」が少ないこと
- 「切る」作業が少ないこと
- 加熱時間が短いこと
ます、使う食材の「種類」が少なければ、切ったりなどの下準備にかける時間が短くなります。3種、4種、5種と増えるほど手間になってきますよね。
そして「切る」作業でも、結構手間。そして面倒くさい。小さく切る必要がある食材ほど「切る回数」は増えますから時間がかる。包丁、まな板を使えばこれらを洗う手間もかかり、長く時間を使います。特にまな板は適当に洗えば不衛生ですから、丁寧に洗うと思います。すると、一段と時間がなくなっていく。
それと、加熱時間。加熱しなくて満足できる料理であればそれにこしたことはないです。ですが、多くの場合焼いたり、炒めたり、煮たりしますので、ある程度の時間を使う。その中で出来るだけ短い時間で熱が通る料理がいいですよね。
そこで、おすすめしたいのがこれ! 「鶏もも肉と白ネギのガッツリすき焼き風鍋」。これ、3つの条件をほぼ満たしている料理です。
使う食材は、鶏肉、白ネギのみ。で、切る作業を出来るだけはぶくため鶏肉は一口サイズにカットされた「から揚げ用」を買う。そして、まな板、包丁は必要なし。100円ショップのハサミを綺麗に洗って使う。もちろん「料理はさみ」をお持ちの場合はそれを使って頂きたい。鶏肉の身の分厚い部分は熱が通りにくいので「ハサミ」で切り込みを入れる。白ネギもハサミで一口サイズにザクザクっと切るだけ。楽チンです。それから、加熱時間。調味料を合わせて煮汁(鍋だし)を作り鶏肉と白ネギをぶち込んで焚くだけ。5~6分程度。
この鍋、トータル10分もあれば作れてしまうでしょう。私は、夕飯にこのすき焼き鍋を作ったのですが、「あと一品欲しい」と思い、豆腐ステーキも作りながら15分程度で完成できました。椅子に座って、「いただきます!」というまで20分かかってないですね。
そんな、醤油と甘味のバランスが抜群で美味しい! 究極のズボラ鍋の作り方はこちらです。
レシピ
【材料】
- 鶏もも肉…50g(一口サイズに切ってあるもの)
- 白ネギ(下仁田ネギ)…2本
《すき焼き鍋だし》
- 水…50cc
- 酒(清酒)…50cc
- みりん…60cc
- 濃口醤油…45cc
(だしの素は入れなくてもOK) - 一味…適量
1.ネギは、ハサミで一口サイズに切ります(下仁田ネギを使いました)。
青い部分も綺麗なら細めに切って使って下さい(少し固いので細く切る)。
2.鶏肉は、身の分厚いところだけハサミで切り込みをいれます(熱を通しやすくする)。
3.鍋に《すき焼き鍋だし》の調味料を合わせ、お好みの量で一味も加え、強火にかけます。
4.沸騰してきたら鶏肉、白ネギを加えます。
再度沸騰したら、吹き零れない程度の火加減にします。
5.5分ほど焚いて鶏肉に熱が通ったら出来上がり!
冷めないうちに、ごはんと共に食べて下さい。
「牛肉と豆腐」、「豚肉と白才」、「手羽先とキャベツ」、「サケとほうれん草」などなど…、《すき焼き鍋だし》を使えばほとんどどんな組み合わせでも美味しく食べることができます。是非! 作ってみて下さい。