「一帯一路」は中国の世界戦略や夢だけではなく、関係諸国の協力があってこそ可能となります。一国だけの意気込みでできるものではありません。かりに沿線国のインフラがすべて整備されても、その後の人流と物流もかかせません。
これまで中国をはじめとするBRICS諸国は、グローバリスクの歴史産物とされてきました。ことに中国の経済と軍事は、諜報により技術を盗み取ったものが多いのです。もっとも欠如しているはオリジナルの技術とソフトパワーです。
昔日の陸と海のシルクロードでは、シルク、陶磁器、茶が交易のメインでしたが、現在の中国にはダンピング商品かコピー商品しかありません。中国は日本以上に少子高齢化が進んでおり、汚職から大気汚染まで抱えている問題が多すぎます。
ソフトパワーも魅力もなく、あるのはただ野心と下心だけの中国に、親中国、同盟国もようやく気づき、警戒し始めたということなのでしょう。
今回のまとめ
- 親中国・同盟国が、中国が資金援助するなどして進めるインフラ整備を次々拒否
- これにより、中国が推し進める「一帯一路」実現に黄信号が
- 親中国・同盟国が習近平政権には「野心と下心」しかないことにようやく気づき、警戒し始めた可能性が大
※本記事は有料メルマガ『黄文雄の「日本人に教えたい本当の歴史、中国・韓国の真実」』2017年12月7日号の一部抜粋です。ご興味をお持ちの方はぜひこの機会にバックナンバー含め今月分すべて無料のお試し購読をどうぞ。
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2017年11月分
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『黄文雄の「日本人に教えたい本当の歴史、中国・韓国の真実』(2017年12月7日号)より一部抜粋