地元民との触れ合いも旅の醍醐味。京都の台所「錦市場」をぶらり

kyoto20171218
 

せっかく出向いた旅先で雨に降られてしまっては、意気消沈してしまいますよね。しかし日本が誇る観光都市・京都には、いくら天気が悪くても楽しめるスポットが存在します。今回の無料メルマガ『おもしろい京都案内』では著者の英学(はなぶさ がく)さんが、そんな中から錦商店街(錦市場)を紹介しています。

錦市場

観光は天気に左右されるものです。雨が降って傘が必要な時は気分も晴れません。でも京都の中心部にはいくつもアーケード街があります。四条商店街河原町商店街祇園商店街新京極や寺町商店街など傘をささずに歩ける場所が沢山あります。

中でも是非立ち寄って頂きたいのは錦商店街錦市場)です。錦市場は400年の歴史を誇る京の台所です。雨の日でも傘をささずに散歩や買い物が楽しめます。京都のメインストリート・四条通より1筋北にある錦小路通にあります。東端は寺町通、西端は高倉通で、その長さは約400m。東西400mほどのアーケードの下には鮮魚、野菜、観物、惣菜、漬物などの専門店が130軒並んでいます。新鮮な旬の食材を豊富に品揃えているので高級京懐石の店主などからも支持されています。また、市民生活とも密着しているところが錦市場の最大の特徴となっています。

錦市場の由来

「錦小路通」という呼び名は平安時代からのもので、それ以前は、具足小路ぐそくこうじ)と呼ばれていました。具足とは、家具や調度品のことです。昔はそのようなものを売る店が並んでいたんでしょうね。

具足小路は長らく庶民からは具足がなまって「くそ小路」と呼ばれていたと伝えられています。平安時代、後冷泉天皇はそれを知ってあんまりだと思い錦小路と改めたと伝えられています。また、四条通の南にある「綾小路」に対して「錦小路」と呼ばれるようになったなど、いくつか由来はあるようです。

店舗の営業時間は、おおむね朝9時から午後5時までで、水曜日と日曜日に休業する店が多いようです。

錦市場の歴史

平安京に都が移された頃、すでに魚屋が開かれたのが起源だと言われています。しかし市場として本格的に活気づくのは江戸時代に入ってからです。この頃、幕府から魚問屋としてお墨付きを得ると、朝廷や社寺などへ献上品を納めるようになりました。

明治時代に都が東京へ移り、独占的な魚問屋としての特権がなくなると、錦市場は衰退してしまいます。しかし、時代のニーズに合わせて青果や乾物などの取り扱いを増やし、小売市場として再出発。今では観光客を相手に食べ歩き出来る店なども出来て賑わいを見せています。

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