京都の御朱印は、ちょっと違う。古都を往く、十六社朱印めぐり

 

御霊神社(ご利益:厄除・心しずめ・学業成就)

創建は794年。桓武天皇が平安京の守り神として弟・早良(さわら)親王の神霊を祀ったのが始まりとされています。当時起こった天変地異は、早良親王の祟りだと考えられていて、この事により心を静めるご利益があるとされています。

その後仁明、清和天皇時代を経て7柱が合祀され、863年悪疫退散の御霊会が勅命で催されています。また、1467年に勃発した応仁の乱発祥の地でもあります。

吉祥院天満宮(ご利益:受験合格・開運招福)

菅原道真公が亡くなって31年目に当たる934年に道真公誕生の地に朱雀天皇の勅命により創建されました。全国に点在する天満宮は学問の神様で有名な菅原道真が祀られています。道真は朝廷に仕えていた人物で天皇からも重宝されていました。しかし、時の左大臣・藤原時平と対立し、左遷され悲しい運命の持ち主です。道真は最期まで京に戻る事が出来ず、不遇の死を遂げました。その事から当時は後の公卿の死や落雷などは道真の祟りだと考えるようになりました。そこで、彼の怒りを鎮める為に全国に天満宮が建てられる事となったのです。

吉祥院の由来は道真公の祖父清公卿にあります。清公卿は遣唐使の命を受けて唐へ渡航中暴風に遭遇してしまいました。しかし、船上で吉祥天女の霊験を得て入唐、無事任務を終えて帰ってきました。帰国後、自邸内にお堂を建て吉祥天女の尊像をまつったと伝わり、これが吉祥院の地名の起源にもなっています。境内には道真公のへその緒を埋めたと伝えられる「胞衣(えな)塚」があります。また、少年時代に習字に使用したという「硯の水」や顔を写したと伝える「鑑(かがみ)の井」などがあります。

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