トヨタでさえ焦っている。100年に一度の大変革時代を生き抜く方法

asai20180123
 

仮想通貨やフィンテックなど、今までの固定観念を根底から覆しかねない「新技術」が登場し、時代が今大きく変わろうとしています。そんな激動の時代に顧客の支持を集め続ける方法はあるのでしょうか。今回の無料メルマガ『戦略経営の「よもやま話」』では、トヨタが決意した組織の刷新を取り上げ、企業が「時代の神様」に気に入られるために意識しなければならないことを読み解きます。

二人の神様と一人の女神

「お客様は神様です」は三波春夫のキャッチフレーズですが、企業には「顧客」の他に強力な神様とそして女神がいます強力な神様は時代」という神様で、その神様がここにきて今まさに大きく動こうとしているようです。

あの不沈空母のような「トヨタ」でさえ、100年に一度の大変革の「時代」だとして「生きるか死ぬか」という瀬戸際の危機感をもって組織・人事の大刷新に取り組んでいる最中です。

※一言あの「トヨタ」でさえと言いましたが、健全な企業ほど通常の企業よりも速く、強く「危機」への予知能力があるようなのです。

どのように言っているのか。

「お客様第一」を念頭に「現地現物」で、現場に精通をしたリーダーたちが、良いと思うありとあらゆることを「即断・即決・即実行していくこと」が求められている。次の100年も「愛」をつけて呼んでもらえるモビリティ(空間的移動体)をつくり、すべての人に移動の「自由と楽しさ」を提供するために、トヨタに関わる全員が、心をあわせて、チャレンジを続けていく。

と述べて思い切った役員体制の変更、組織改正、人事異動を行おうとしているのです。

少し大げさな物言いになりますが「時代」に抗しようはないのでしょうか。ここで確かな見識をもって心に留めていただきたいことがあります。どのように時代が変わろうとも、変わらないものがあるということ。「人に自由と楽しさを提供することが根本使命」であることには変わりなく、これが生き残りのための根本条件です。使命(ミッション)を再確認して「『愛』をつけて呼んでもらえるモビリティをつくる」でなければなりません。

「顧客・社会と人材の幸福」を求めて、そのために「『効用』をつくり、知らせ、提供する」それも絶えることなく、人材の持てる能力と活力を育んで活用し尽して「最高を目指す」。これが、正当な「人」や「組織」が持つべき「使命(ミッション)」であって「利益」を「とうぜん」する「王道」です。

ただし、そのすべてのあり方とその様は「時代という神」の意に適うように「変革」させなければ陳腐化してしまい廃品になってしまいます。特に、今日は100年に一度の「トヨタ」が感じている大変革「時代」で、意識を変革できなければ時代という神様の伴侶である運の女神を垣間見ることなく、さらに微笑んでもらうことなど夢の夢でしょう。

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