平昌五輪開催中の「日韓首脳会談」を絶対に中止すべき理由

kitano20180126
 

前回掲載の「あえて言おう。安倍総理の韓国・五輪出席は『戦略的』に正しいと」で、「慰安婦合意見直し問題」の渦中でありながら、平昌五輪の開会式に参加する意向を表明した安倍総理の判断を、「真の国益という意味で正しい」と絶賛した無料メルマガ『ロシア政治経済ジャーナル』の著者で国際政治に詳しい北野幸伯さん。では、平昌五輪開会式前後に予定されているという「日韓首脳会談」については、どのような考えをお持ちなのでしょうか。

日韓首脳会談をキャンセルした方がいい理由

昨日の記事、「あえて言おう。安倍総理の韓国・五輪出席は『戦略的』に正しいと」には予想通りたくさんの反対意見をいただきました。当然ですね。私も、感情レベルでは反対ですから。とてもよくわかります。今回は昨日の記事の続きです。

安倍総理は、平昌五輪の開会式に参加する。そして、訪韓の際に、「慰安婦合意見直しは認められない!と伝えるそうです。

首相、平昌開会式に出席 日韓合意新方針 文氏に「拒否伝える」

産経新聞 1/24(水)7:55配信

 

安倍晋三首相は23日、首相官邸で産経新聞のインタビューに応じ、韓国で2月9日に行われる平昌(ピョンチャン)五輪の開会式出席のため訪韓する考えを明らかにした。その際に文在寅(ムン・ジェイン)大統領と会談し、慰安婦問題をめぐる日韓合意に関し、文政権が示した新方針を「受け入れることはできない」と直接伝える意向を示した。

これは、やめたほうがいいですね。前号で書きましたが、総理の訪韓は、中国主導の「反日統一共同戦線戦略」を「無力化させる」ことが狙いです。五輪開会式出席で、その目的は達成されます。しかし、一方で「慰安婦合意の見直しは認められない!」という。韓国国民は、「安倍は、このめでたい日にムードをぶち壊すためにやってきた!と不快に思うでしょう。

つまり、開会式に出るというポジティブな動きと、慰安婦合意見直しは認められないという(韓国にとって)ネガティブな動きを両方することで、結果がネガティブになる可能性が強い。さらに、国民の支持率が下がり、自民党の反安倍勢力が勢いづけば?「結局、訪韓は大失敗だったよね!」ということになりかねない。

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