以前、そんな場合に使える小ワザをお伝えしたことがあります。挨拶の前に、「あ」などの言葉を一つ入れる方法です。「あ、こんにちは」みたいな感じですね。
「こんにちは」という言葉だけよりも、「あ」が入ることで、お客様の顔を見て何かに気づいた様子を出すということです。たとえお客様の顔を覚えていなかったとしても、それがあると、お客様的には、「私のことに気づいた?」と感じやすくなるという小ワザです。
ですが、本質的な話で言うなら、大事なのはそんなことではありません。小ワザがどうこうではなく、本当にお客様にそう感じてもらえるような挨拶ができなければいけないのです。それを理解するためには、自分の挨拶が、『新規のお客様』と『リピーターのお客様』でどんな違いがあるかを振り返る必要があります。
ほとんどの場合、新規のお客様とリピーターのお客様とでは、自然に挨拶に違いが生まれます。顔を知っている、名前を知っているお客様には、同じ「いらっしゃいませ」の挨拶でも、イントネーションが変わったり、表情が変わったりするのです。
普段なら、普通に「いらっしゃいませ」なのが、よく知るお客様が来店されると、言い方が変わったりしますよね。アレのことです。
実はそれを普段の挨拶に転用すると、顔を覚えていないお客様でも、「私のこと覚えてる?」と感じてくれるような挨拶になります。要は、そう感じてくれる挨拶の答えは、すでにあなたの中にあるということです。
真面目な話、この挨拶一つで、あなたの店のリピート率は確実に変わります。リピート率を上げるためにも、今一度、挨拶について真剣に考えてみてください。
今日のおさらいです。
- 顔を覚えていないリピーターの方でも、リピーターとして歓迎されていると感じてもらえる挨拶を身につける。
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