先日掲載の「あれもこれも、京都が発祥。春の古都で名物グルメを食べ歩く旅」では、定番の「にしんそば」から知らない人も多いお好み焼きの元祖「一銭洋食」などを紹介しました。今回も無料メルマガ『おもしろい京都案内』著者の英学(はなぶさ がく)さんが、不動の人気を誇る京和菓子の名店からお土産にぴったりの逸品までをずらりと記しています。
京都発祥のグルメ(2)
前回に続き京都が発祥の京都ならではの逸品をちょっとした歴史や逸話と共にご案内します。
わらび餅
image by: 株式会社 宝泉堂 - Home | Facebook
京都には、職人が腕を振るい丁寧に作るわらび餅の名店がいくつもあります。上質の本わらび粉と和三盆を練り上げ、口当たりよく仕上げられた逸品はたまりません。口に入れた途端、とろけるような食感が広がる感じは他と比較するものはありません。
わらび餅は夏を代表する定番の和菓子ですが、京都では最高級なスイーツの一つでもあります。それぞれのお店の独自の味を堪能しながら食べ歩きするのも楽しいかも知れません。もちろん、ご当地グルメというだけでなくお土産にも喜ばれることでしょう。
- 名称:茶寮 宝泉(さりょう ほうせん)
- 予約:予約不可
- 住所:京都府京都市左京区下鴨西高木町25
- アクセス:市バス・京都バス「下鴨東本町」バス停から徒歩3分
- 営業日/営業時間:10:00~17:00(L.O.16:45)
- 定休日:水曜・木曜(祝日の場合、翌平日休み)
- 食べログ:茶寮 宝泉
くずきり
image by: 鍵善良房 - Home | Facebook
こちらも京都を代表する和菓子ですよね。くずきりは吉野本葛粉と水だけで作ります。黒蜜は沖縄の黒糖を原料にしています。コシのあるくずきりがコクのある黒蜜に絡み、つるつると口の中に入ってくる時の食感はたまりませんね。
くずきりは、祇園の旦那衆に「何か新しい甘味を作ってくれへんか」と頼まれ、昭和の初め頃に誕生したと言われています。京都発祥のグルメとしてはかなり新しい部類に入りますね。今では夏の冷菓としてだけではなく身体にも良いことから夏風邪にも効くとか。
くずきりと言えばココしかないというぐらいお気に入りのお店は、祇園商店街に本店を構える鍵善良房です。祇園祭の山鉾巡行で長刀鉾に乗る御稚児さんを親子二代共務めているぐらいの名門家でもあります。老舗の風格を感じる店内で食べるくずきりはまさに天下一品です。
- 名称:鍵善良房 本店(かぎぜんよしふさ)
- 予約:075-561-1818
- 住所:京都府京都市東山区祇園町北側264
- アクセス:京阪本線「祇園四条駅」7番出口から徒歩3分
- 営業日/営業時間:9:00~18:00(L.O.17:45)
- 定休日:月曜日(祝日の場合は営業、翌日休)
- 食べログ:鍵善良房 四条本店