まずテレビで放映している時点で原価に膨大な「宣伝広告費」が乗っていますよね。これはその商品自体の「価値」とは関係の無いコストです。そして一番無駄なのがブラシの機能とは全く関係の無い「桐箱」です(笑)。恐らくこの商品の原価は1,000円程度。そこに付加価値を乗せられて1万円で買うわけですから相当無駄な出費をさせられています。しかしいわゆる「見せ方」にやられて、多くの人が「リーズナブル」と感じて買ってしまうんでしょうね。
しかし本当にそれはリーズナブルだったのか? つまり1万円の価格のブラシは1万円相当の価値があったのか? 私の答えは「NO」でした。というのも、上でお伝えした「服か毛玉かわからない状態」の服には全く歯が立たなかったからです。なので今は箪笥の角に眠らせてあります。
ちなみにその後、駄目もとで100円ショップの電池式毛玉取り機を買ったんですが、これがなんと面白いほど毛玉が取れる取れるじゃないですか…。しばらくは癖になって、家中の毛玉を見つけては除去していました。
というわけで今回は「価格と価値の違い」についてお伝えしました。
価格と価値に相関関係はありません。1万円の毛玉取りブラシのほとんどは広告費と桐箱費用でした。そして毛玉取りの目的はたった100円の商品で達成出来たわけです。
世の中を見渡せば、同じ品質と機能を備え、価格が半分以下の商品は簡単に見つかります。しかし人は情報操作され、こだわりを持たされ、無駄な高級品にお金を払います。そのほとんどは広告費です。よって我々が何かを買う場合、そうした無駄な費用を「払わされている」という感覚を持つといいでしょう。
その為に日頃からお金を使う時に思考を回し続ける事。思考を回すとは「疑う」事です。富と成功を手に入れるには、この思考のひと手間をかける事。すると自分の財布からこぼれ落ちる「富」を救う事が出来ます。
image by: Shutterstock.com