いよいよ子供たちが待ちに待った「春休み」。無料メルマガ『親力で決まる子供の将来』の著者で「ドラゴン桜」の指南役としても知られている親野智可等さんによるとこの春休み、規範意識が薄れ問題行動の出やすい時期でもある一方、上手にほめれば子供に「やる気」が起きたり、新年度からの成績がアップする特殊な時期でもあるそうです。後悔しないために、春休みに親はどう子供と接するべきなのでしょうか。
問題行動が増える春休みこそ親の接し方が大事
春休みは特殊な時期です。それまではクラスの担任や仲間がいて、○年○組という帰属意識がありましたが、これが消滅して、いわば凧の糸が切れたような状態になります。その結果、解放感が生まれ、同時に規範意識も薄れ、万引きなどの問題行動が起きやすくなります。
だからこそ親の接し方が大事です。学年が終わったこの時期に1年間をプラス思考でふり返り、がんばったこと、できるようになったことを具体的にほめてあげることです。
さらにその上で、次の学年への夢ややる気を膨らませるよう工夫をすることで、春休みを大きな飛躍の土台とすることができます。
通知表を見ながら具体的にほめる
1年間をプラス思考で振り返るためには、終業式の日が大事です。持ち帰った通知表や図工作品や賞状や学習ノートなどを材料にほめること。他の子と比べる必要はありません。
ポイントは、具体的に、そして部分を見つけてほめるのです。全体を見るとほめにくい場合でも、部分、例えば絵であれば、「躍動感のある絵だね」とほめることができます。これが、本人に達成感を持たせることになるのです。
また通知表は叱る材料にしないこと。現在の通知表は通信欄に代表されるようにほめる要素が盛り込んであるので、そこをほめる。ガミガミ言っても始まりません。それは単に親のストレス発散にすぎません。