わたしたちは日常生活の中で「やってみたいこと」「得意なこと・上手なこと」よりも「やらなければならないこと」を優先しがちです。仕事をしている以上、ある意味やむを得ないのですが、無料メルマガ『飲食店経営塾』の著者で飲食店コンサルタントとして活躍中の中西敏弘さんは、「やってみたいこと」を考えることの効用や方法論についてわかりやすく説明しています。
「やらなければいけないこと」が、「やりたいこと」になることも
私たちは、日常生活の中で、「やってみたいこと」以外にも、「やらなければいけないこと」や「得意なこと・上手なこと」などを選択しながら行動していますね。そして、日常においては、「やらなければいけないこと」を優先的に取り組んでいる割合が高いのではないでしょうか?
特に、仕事において、「やらなければいけないこと」というのは、お客様であったり、上司・リーダーであったり、誰かから与えられるものであることが多いので、はっきりと明確になっていることが多いのではないでしょうか。
ここでは、その「やらなければいけないこと」を否定するものではありません。なぜなら、「やらなければいけないこと」が、「やりたいこと」になることもあるのではないかと思うからです。
「やらなければいけないこと」は、当然のごとく、自らが努力してキッチリと取り組むことが大切なことですね。ですが、ここで注意しなければいけないことは、「やらなければいけないこと」が、自分自身にとって「やってみたいこと」なんだと、自分の中で何とはなしに思い込ませてしまうことです。
「やってみたいこと」を見つけることから避けていては、なかなか自らが本当に「やってみたいこと」を発見することはできませんね。
「自分のやりたいことをやってみる」と聴くと、何か「わがままで、自己中心的だ」などという否定的な考えになってしまう人もいるかもしれませんね。そのように考えてしまう人は、自分がやってみたいことが、相手の役立つことにつながると考えることによって、「自分のやりたいことをやる」ということを肯定的に受け止めることができるのではないでしょうか。
また、自分が、今やりたいことが、他の人に役立っていると実感すると、とてもうれしい気持ちになりますね。自分のやりたいことだからといって、相手に迷惑をかけることは慎まなければいけませんし、やりたいことなのだから何でもやれるんだという考え方は、やはり違いますよね。
今の自分の中で、やってみたいことが見つからないからといって、悲観することはありません。自分らしく生きる上での自分が本当にやりたいことというのは、きっと、これから様々な経験、体験を積んでいくことによって、少しずつ見えてくるものではないでしょうか。
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