行列のできる店は、どうやって行列ができるようになったのでしょうか? 「激セマ店舗」や「数量限定」「販売日限定」「定時販売」さらには注文ごとに手作りするケーキ屋さんなど、アイデア次第で「行列は意図的に生み出すことが可能」だと語るのは、無料メルマガ『繁盛戦略企画塾・『心のマーケティング』講座』の著者で繁盛戦略コンサルタントの佐藤きよあきさん。佐藤さん考える、目からウロコの「行列ができる仕掛け」とは何でしょうか?
“行列”を生む「行列」の作り方
世の中には、行列のできるお店とできないお店があります。扱う商品や人気の違いで起こる“差”なのですが、それだけではありません。
もし、この行列を意図的に作り出すことができるとしたら……。
アルバイトを雇って、“さくら”に仕立てるのではありません。行列のできる仕掛けを使っているのです。
お店が満杯で、中に入った人がなかなか出てこないと、当然、行列ができますよね。中に入った人が、“なぜ、出てこないのか?”に仕掛けがあるのです。
たとえば、カフェのようなお店で、お客さまが注文したケーキをひとつひとつ、その場で手づくりしているとしたら、どうでしょう。注文したお客さまは、「自分のために作ってくれている」という感動を味わえますが、提供には時間が掛かり、お店の外は行列になります。
また、ラーメン屋さんが総入れ替え制だったら、どうでしょう。一度満席になっても、最後の1人が食べ終わるまで、次の人は入れないとしたら、当然外には行列ができます。
こうしたお店は実在するのです。行列を作るためにやっているのかどうかはわかりませんが、結果的にその行列が話題になり、さらなる行列を生んでいるのです。この方法を戦略的に実践すれば、行列を生み出すための行列を作ることは可能です。
他の実例としては、「激セマ店舗」や「数量限定」、「販売日限定」、「定時販売」などがあります。
もちろん、商品・サービスにそれだけの価値がなければなりませんが、“それなり”の商品でも、お客さまは“行列”を付加価値と認めてくれます。付加価値を手に入れることに、喜びを感じるものです。
行列のできるお店になるためには、最初の行列を作ってください。これさえできれば、後は行列の連鎖が始まります。
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