今井氏への報告を昨年7月の集中審議前としたのは、安倍首相が加計学園の獣医学部新設計画を昨年1月20日まで知らなかったというウソを念頭に、それ以降の適当なタイミングを探した結果に過ぎないのではないだろうか。
実際には、はるか前から、加計学園と今井、柳瀬、萩生田という安倍最側近グループが濃密な人間関係を築き、特区活用による獣医学部新設を岩盤規制打破の名の下になすべく、策を練ってきたのだ。
超多忙でも、事情を知る親しい友の利害に関する情報は、数秒もあれば理解可能だ。多忙だから、いちいち耳に入れるなというていどのものなら、なぜ今治市が国家戦略特区に指定された後のクリスマスイブ(2015年12月24日)に安倍首相は加計孝太郎氏らとともに、あれほど満たされた顔で祝杯をあげたのか。
安倍首相が執念を燃やす教育改革は、戦前のような道徳教育の復活である。ウソをつかないことは、道徳の基本だ。悪しき例として、安倍官邸の数々のウソを教材にすべきではないか。
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