ネタニヤフ首相の親友トランプ
ところが2017年にトランプが大統領になると、すべてが変わりました。トランプは、大の親イスラエルなのです。なぜ?
まず彼は、昔からイスラエル・ネタニヤフ首相の親友だった。そして、娘のイヴァンカさんのダンナはユダヤ人クシュナーさん。イヴァンカさんは、結婚時ユダヤ教に改宗したので、彼女も定義上ユダヤ人。孫もユダヤ人。それで、オバマ時代に悪化していたアメリカ、イスラエル関係は急速に改善されてきました。今回の「イラン核合意」からの離脱は、まさに「イスラエルの要求に従って」ということなのです。
そういえばトランプさん、もう一つイスラエルに大きなプレゼントをしています。
在イスラエル米大使館、正式移設 エルサレムで開設式典
CNN.co.jp 5/15(火)11:48配信
(CNN)米政府は14日、在イスラエル大使館をテルアビブからエルサレムに移設し、エルサレムでトランプ政権の高官数人が出席して新大使館の開館式典が開かれた。
なんというか、「イスラエルのためには、世界を敵にまわしてもいい」という勢いですね。
中東大戦争は起こるか?
現在イスラエル最大の敵は、イランです。その次が、アサドのシリア。ネタニヤフさんは、今何を考えているのでしょうか?
まず、アメリカは大統領によって、対イスラエル政策がコロコロ変わる。ブッシュ(子)の時は良好、オバマの時は最悪、トランプ最高。しかし、アメリカはもはや、中東の資源を必要としないので、トランプの次の大統領が反イスラエルになる可能性は否定できない。であるのなら、「トランプが大統領の間に、イランをつぶしてしまえ! 対立が激化すれば、必ずアメリカが助けてくれるはずだ」と考えている可能性があります。それで現在、イスラエルと、イラン、シリア(アサド政権)との対立が激化しています。実際、戦闘がはじまっている。
イスラエル軍「シリアのイラン軍から攻撃」 報復で空爆
朝日新聞DIGITAL 5/10(木)13:13配信
イスラエル軍は10日未明、内戦が続く隣国シリアに展開するイランの部隊が占領地のゴラン高原のイスラエル軍拠点にロケット弾約20発を発射した、と発表した。数発は、イスラエル軍の対空防衛システム「アイアンドーム」で迎撃され、死傷者はなかったとしている。
イスラエル軍は今回の攻撃を「非常に深刻に考えている」とし、シリア領内にあるイランの部隊の軍事拠点数十カ所を、戦闘機が空爆したことを明らかにした。
イランが、イスラエル軍にミサイルを撃ち込み、イスラエル軍は、シリアのイラン軍を空爆した。中東で大きな戦争が起こる可能性が増しています。アメリカと北朝鮮の和解も、中東情勢と無縁ではないでしょう。